7月28日現地時間14時、ハンガリーGPのFP2が行なわれた。午前に続いて晴天に恵まれ、気温は25度、路面温度は33度というコンディション。
セッション開始直後から各車がソフトタイヤでコースインして走行開始。路面コンディションのせいかアンダーステアを訴えるドライバーが多い。午前中にアントニオ・ジョビナッツィがクラッシュしたマシンはまだ修理作業中で、ケビン・マグヌッセンはコースインができない。
ジョリオン・パーマーもマシンがジャッキアップされて整備を受けている状態で、マシンから降りて待機を余儀なくされている。パーマーは25分が過ぎたところでようやくコースインを果たすこととなった。
ソフトタイヤで走る序盤はルイス・ハミルトンが1分18秒779でトップ、これにダニエル・リカルドが0.226秒差で続き、3強チーム6台に続いて7位にはマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソがつけるがトロロッソ勢とストフェル・バンド―ンも僅差で争う。
30分を過ぎたところから各車がスーパーソフトでのアタックを始め、ここでトップに立ったのはFP1と同じくリカルド。これにセバスチャン・ベッテル、バルテリ・ボッタス、キミ・ライコネン、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンの順でトップ6台が0.5秒以内にひしめく。しかし14時35分にはライコネンがセクター3でスローダウンしストップ。なんとかMGU-Kで再起動してガレージに戻った。
14時52分にはパスカル・ウェーレインがターン11でリヤが流れ、カウンターを当てたもののマシンはその方向へと向かってしまい、アウト側のタイヤバリアにまっすぐ突き刺さってしまった。
この事故でセッションは赤旗中断となり、ウェーレインは自力でマシンを降りたものの確認のためメディカルセンターへ搬送され身体に問題がないことは確認された。
15時3分にセッションが再開されると、走行開始からすぐにバンドーンが「すごく変なノイズがする」と報告しピットからスローダウンを指示されてピットに戻った。
さらに今度は15時11分にパーマーが最終コーナー入口でリヤのグリップを失い、大きくカウンターを当てすぎたためにオツリが大きく、マシンはスピン状態のまままっすぐとバリアに向かってしまい右リヤからクラッシュ。マシンは大きくダメージを負ってパーマーはマシンを降りた。
このセッションで2回目の赤旗は15時18分に解除されて残り12分で再開されたが、上位勢のタイムは変わらずリカルドが1分18秒455のトップのままでセッションを終え、ベッテルが0.183秒差の2位、ボッタスが0.201秒差の3位と3強チームが入り乱れる結果となった。
3強の次にはマシンのフィーリングに満足しているヒュルケンベルグが1.259秒差で7位、アロンソは1.360秒差で8位、サインツが1.379秒差で9位と中団のトップ争いもかなりの僅差となっている。