ポルシェのフォーミュラE参戦発表を受けて、フォーミュラE代表のアレハンドロ・アガグとFIA会長のジャン・トッドがコメントを発表。トッドは「WECを去ることは残念に思う」と語った。
7月28日、ポルシェは2019/20年のフォーミュラE第6シーズンに参戦すると表明。その準備を整えるべく、2017年限りでWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間のLMP1クラスでの活動を終了すると発表した。
この発表を受けて、アガグは「5年前にフォーミュラEプロジェクトをスタートさせた時、ポルシェが参戦すると聞かされていたら信じなかっただろう」と語った。
「ポルシェのような歴史あるスポーツカーメーカーをフォーミュラEの一員に迎えられることは、電気自動車の概念を変えるというミッションのひとつの到達点と言える」
「電気自動車による革命は今後も続いていくし、我々フォーミュラEも、その革命に加わり続ける」
トッドは「ポルシェのフォーミュラE参戦の決定は喜ばしいが、一方でWECから去ることは残念に思っている」と述べながらも、「ポルシェはモータースポーツ界で長い歴史を持っており、彼らのようなビッグネームをフォーミュラEに加えられることは、とてもポジティブだ」と続けた。
「電気自動車開発につながる巨大な開発ラボを作るという課題は達成できたようだ。また、フォーミュラEがイノベーションだけでなく、競争の場として成長することを楽しみにしている」
フォーミュラEへの参戦を表明したのはアウディ、BMW、メルセデスに続いて4メーカーめ。アウディは2017/18年から、BMWは2018/19年から、そしてメルセデスはポルシェと同様、2019/20年から参戦する。
なお、現在のフォーミュラEはバッテリー容量の関係から、レース中にマシンを乗り換える必要があるが、BMWが参戦する2018/19年の第5シーズンからはレース中のマシン乗り換えが不要となる予定だ。