レッドブルF1チームのマックス・フェルスタッペンは、コース上ではなりふり構わず突き進み、目的のためには手段を選ばなくてもよいと考えているようだ。
スピードと驚くべき能力を評価されているフェルスタッペンは、昨シーズンにトロロッソからレッドブルへと昇格。移籍後の初レースとなったスペインGPでは自身初優勝を成し遂げ、以来F1を席捲し続けている。
しかし何人かのドライバーはフェルスタッペンのコース上での行動に疑問を抱いており、高評価ばかりを得ているわけではない。なかでも最も声高に非難しているのがセバスチャン・ベッテルだ。
だがフェルスタッペンは言い訳をせず、むしろレースではミハエル・シューマッハーの哲学を見習おうとしている。フェルスタッペンはドイツのスポーツ週刊誌Sport Bildに、以下のように語った。
「僕のことは“マッドマックス”とか、好きなように呼べばいい」
「コースでは嫌なやつにならなくてはいけない。ミハエル・シューマッハーを見なよ! 結局のところ、F1ドライバーはレースやタイトル争いにどうしたら勝てるかを知る必要がある。どうしたら感じの良い人になれるかじゃなくてね」
フェルスタッペンは目的は友達作りではないと考えており、ベッテルも例外ではないようだ。
「クリスマスカードを送ってくれるとか、誕生日に招待してくれるとかいったことを彼には期待していない」と話すフェルスタッペンには、より強大なライバルが身近に存在すると言う。
「僕にとってはダニエル(・リカルド)の方がより手ごわいライバルだよ。2014年に彼らふたりが同じチームにいたときは、ダニエルの方が強かったんだ」