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【あなたは何しに?】親日家の元FIA副レースティレクターが新しく就いた仕事は?

2017年07月28日 13:12  AUTOSPORT web

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FIAの元副レースディレクターのハービー・ブラッシュ(左)、フランツ・トスト(トロロッソ代表)
F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねてみる連載企画。今回は、昨年までFIAの副レースディレクターを務めていたハービー・ブラッシュだ。

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 昨シーズン限りでFIAの副レースディレクターを退任していたハービー・ブラッシュが、イギリスGPのスタート前のスターティンググリッドにいた。

 すでにFIAの仕事をしていないはずなのに、どうしてグリッド上にいるのか。よく見ると、ポルシェ・スーパーカップのフリースを着ている。その仕事を終えてやってきたのだろうか。

「いやいや、違うんだ。このフリースはポルシェ・スーパーカップのスタッフからもらっただけ。FIA時代に彼らとはとても良い関係を築いていてね。今回、私をシルバーストンへ招待してくれたのも、ポルシェ・スーパーカップのスタッフ。だから、今週末はプレゼントされたこのフリースを着ているんだ。だから、ポルシェ・スーパーカップの仕事はしていないよ」とブラッシュは語る。

 では、ブラッシュはFIAの副レースディレクターを退任して、現在は何を行っているのだろうか。

「FIAを辞める前から決めていた、スーパーバイクの仕事をしている。もちろん、ヤマハチームのサポート役だよ」


 ブラッシュが「もちろん、ヤハマ・チームのサポート役」と語ったのには、訳がある。ヤハマがF1でザクスピードの後にエンジンを供給したチームがブラバムで、そのときスポーティングディレクターを務めていたのがブラッシュだった。

 その後、ブラバムは撤退したが、ブラッシュの有能な仕事ぶりを評価したヤマハは、ブラッシュの経験が必要だと感じて、獲得。スポーティングディレクターとして、ヤマハのF1エンジンプログラムにおいて、重要な役割を担った。

 つまり、ヤマハがF1を行なっていた97年以来、20年ぶりにブラッシュは古巣へ戻ったというわけだ。ただし、それはF1ではなく、スーパーバイクだが。

「イギリス人とイタリア人と日本人エンジニアの間に入って、いろんな調整をしている。いまはイギリスをベースに仕事しているので、今度、F1に来るのはヨーロッパラウンド最終戦のモンツァかな」(ブラッシュ)

 親日家として知られているブラッシュに、グリッド上で、深刻な顔で話をしていたのが、エリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシングディレクター)とフランツ・トスト(トロロッソ代表)だった。どちらも、イギリスGPではホンダ絡みで噂に上がってチームだったのが、興味深かった。