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WRC:高速戦のラリー・フィンランド開幕。SS1はタナク最速、トヨタのラトバラ5番手発進

2017年07月28日 11:12  AUTOSPORT web

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ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権は7月27日、第9戦フィンランドのSS1が行われ、オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)がトップタイムを記録し、総合首位につけた。トヨタ勢最上位はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)の総合5番手となっている。

 シリーズのなかで、もっとも高速なグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・フィンランドが開幕。オープニングのSS1は、サービスパークが置かれているユバスキュラ近郊のハルユのストリートステージだ。

 この2.31kmのステージでタナクは1分44秒1のトップタイムをマーク。総合2番手に続いたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)に1.1秒のギャップを築いた。

「ラリー・フィンランドは自然と笑みがこぼれるイベントなんだ」とタナク。

「イベントを構成するステージは素晴らしいもので、チャレンジのしがいがある。そして、マシンのフィーリングに自信があると、本当に楽しみながらアタックできる」

 総合3番手にはヌービルとチャンピオン争いを繰り広げるセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がつけた。また、前戦ラリー・ポーランドを欠場したクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)は総合8番手スタート。首位とは3秒差だ。

 ユバスキュラ近郊に拠点を構えるTOYOTA GAZOO Racing WRTは、エースのラトバラが5番手。シェイクダウンでクラッシュしラジエーターを破損したユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は、マシンを修復し総合7番手で初日を終えた。

 エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)はシケインでわずかにミスがありタイムロス。トップと5.7秒差の総合13番手となっている。

 今大会のWRC2クラスにトミ・マキネン・レーシングのフォード・フィエスタR5で新井敏弘と勝田貴元は、勝田が総合21番手/クラス6番手、新井が総合23番手/クラス8番手で走行を終えた。

 WRC第9戦フィンランドは28日、SS2~13が行われ、ここから本格的な高速グラベル戦がスタートする。