ホンダは7月27日、ブランパンGTシリーズ/インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として開催されるトタル・スパ24時間の会場で、ホンダNSX GT3のグローバルなカスタマーレーシングプログラムを発表した。
2016年から市販車がリリースされたNSXのレーシングバージョンは、スーパーGT500クラスに参戦するホンダNSX-GTに加え、2017年からアメリカでアキュラNSX GT3が登場。IMSAスポーツカー・チャンピオンシップのGTDクラスやピレリ・ワールドチャレンジに参戦している。
17年に限ってはアメリカのみの活動だったNSX GT3だが、27日にGT3カーレースの最高峰とも言えるスパ24時間の会場で、2018年からヨーロッパ、そして日本を含むアジア向けにもカスタマーレーシングプログラムを拡大すると発表した。ホンダ・ヨーロッパが発表したNSX GT3が参戦可能なレースは下記のとおりだ。
・ブランパンGTシリーズ(ヨーロッパ)
・ニュルブルクリンク24時間レース(ヨーロッパ)
・ピレリ・ワールドチャレンジ/IMSA GTD(アメリカ)
・ブランパンGTシリーズ・アジア(アジア)
・スーパーGT300クラス(日本)
・オーストラリアGT(オーストラリア)
・インターコンチネンタルGTチャレンジ(世界各国)
また、同時にNSX GT3のセールス/カスタマーサポートが発表された。“市販レーシングカー”であるGT3は、性能以上にカスタマーサポートの充実がシェア拡大に向けては重要であり、長年GT3に取り組むドイツメーカーやニッサン/ニスモはその体制を充実させている。
今回発表されたサポート拠点としては、ヨーロッパではWTCC世界ツーリングカー選手権やTCR等でシビックを手がけるイタリアのJASモータースポーツ、そしてアジア含む日本では、GT500クラスに参戦するほか、GT500各チームのサポートも行っているM-TEC(無限)が決定した。アメリカは引き続きホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)が担当する。
「ホンダは最高の誇りをもってNSX GT3をカスタマーレーシングプログラムに投入する」と語るのは、ホンダ・モーター・ヨーロッパのモータースポーツ担当を務めるロバート・ワサートン。
「すでにアメリカでは、レースでの勝利やデイトナ24時間でのリードなどで、その性能は示されている。ホンダ、JAS、HPD、そして無限にとともに、2018年に主要なGT3レースで勝利を争うことを楽しみにしている」
ヨーロッパでは465,000ユーロ(日本円約6,060万円)で販売予定で、2018年の初期に12台のリリースを予定しているという。果たして日本でもその走りを観ることができるだろうか!?