電車やバスに乗車中、後ろの人(主におっさん)がやたらとクチャクチャとガムを噛んでいること―。筆者にとってこれは、痴漢に匹敵するほど嫌いなシチュエーションである。
当然、電車やバスの中だけでなく、日常の食事場面でもこれをやられるとダメ。一度気になると全神経がクチャラーの咀嚼音に向かってしまい、食べ物の味など何も感じなくなってしまう。ほとんどの場合、クチャラーは無意識にやっているのだと思うが、「これってわざと?」と喧嘩を売られている気にすらなってくる。(文:みゆくらけん)
「母親が出した食事を前に新聞を読み続ける父親が許せない」
こんなふうに、"許せない食事の仕方"が人にはそれぞれあるだろう。7月24日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)でもそれについて取り上げると、コメンテーターの若林史江は「食事中に一回休憩する人」が許せないのだと語った。
どうも若林の夫のハナシらしく、「一見なんともないんですけど、すごい腹が立つ。ご飯を食べている最中にいったん箸を置いて休む。休憩なんですって。30分ぐらい休む」とご立腹。ネットで調べたところ、同じことで悩んでいる奥さまは多かったらしく、「うちだけじゃなくて良かった」と漏らしていた。
番組視聴者からは他にも"許せない食事の仕方"について、
「母親が出した食事を前に新聞を読み続ける父親が許せない」
「スマホを見ながら食べること」
「調味料をたくさんかけ過ぎる人。丁度良い量をなぜかけられないのか」
などという声が上がっていた。中には「ごはんの上でおかずをチョン付けする人。食べかけのおかずを白米の上に乗っけている人など見ているだけでゾッとする」という意見もあったが、筆者的にはあまり気にならないので「え、ソコですか?」というかんじである。
相手が「おっさん」だから気になってしまうのか
一方で意見を聞かれたマツコ・デラックスは、「人による。何やっても許す人もいるし、何やっても許したくない人もいる」とした上で、
「(結局は)その人が好きかどうかだよね」
とコメント。マツコのこの言葉をふまえ考えてみると、確かに筆者もバスや電車の中でクチャラーに殺意を覚える時、その相手がほとんど"(嫌な感じの)おっさん"であることに気づく。(おじさん差別ではなく、本当にクチャラーはおっさんに多い)それがもし小さなかわいらしい子どもだったら、そこまでの不快感はないだろう。やはり"そもそも好きじゃない"人にクチャクチャやられるからもっと嫌になるのである。
しかしその理論でいくと、若林は夫のことが好きではない、ということになってしまう。子どもが生まれたばかりでそれは相当まずい。が、若林の場合はそれ(生理的嫌悪)とは異なり、「せっかく作った料理なのに放置するんかい」とか「子どもがマネしたら行儀が悪くなる」という部分で怒っているのだろう。ともかく、人に不快感を与えないように、食事のマナーには気を付けたい。