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ライディングスポーツ編集長が鈴鹿8耐を分析。見どころは優勝争いと“ガチンコ”王者争い

2017年07月26日 20:22  AUTOSPORT web

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中須賀克行の走り
7月27日に開催を迎える真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレース。2017年で40回目の開催を迎える日本最大のバイクレースを前に、二輪ロードレース専門誌『ライディングスポーツ』の編集長を務める青木淳氏が今年の鈴鹿8耐を分析する。40回記念大会ではどのようなドラマが待っているのか。   

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■2連覇中のヤマハ。中須賀に不安材料なし
 2015年の鈴鹿8耐で19年ぶりに優勝を果たしたヤマハ。2016年も圧倒的な速さで優勝し、2連覇を達成した。2017年は全日本ロードレース選手権の絶対王者である中須賀克行をエースに、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するアレックス・ロウズとマイケル・ファン・デル・マークのふたりを起用し、鈴鹿8耐3連覇に挑む。

 ヤマハのエースである中須賀だが、全日本ロードJSB1000クラスの開幕戦となった第2戦鈴鹿で転倒リタイア。第3戦スポーツランドSUGOでも転倒リタイアを喫し、さらに第4戦のもてぎでも接触転倒してしまい、鈴鹿8耐でのパフォーマンスが心配されていた。しかし、青木氏は鈴鹿8耐では中須賀の転倒はないだろうと語る。

「全日本で2度転倒リタイアを喫した中須賀が心配されていましたけど、転倒の原因はおそらくタイヤが17インチに変わったためでしょうね。昨年まで、中須賀をはじめブリヂストンのトップライダーたちは16.5インチを使用していました。長年使っていたこのタイヤは、MotoGPのノウハウが注がれていて、JSB1000のトップライダーだけに供給されていました。今年から使われている17インチでは中々攻め切れなかったと思われます」

原因はともかく、全日本の3回の転倒で、中須賀のテンションは相当、落ち込んでいたと思います。しかし、第5戦オートポリスでの優勝でテンションもプライドも完全に戻せたと思います。それに、EWCでは今年まで16.5インチのタイヤが使用できるので、ヤマハは16.5インチタイヤを使用します。このタイヤの方が中須賀との相性がいいようで、昨年までのような王者の走りが蘇るでしょう 。ヤマハ3連覇の可能性も充分ありますよ」

 過去に鈴鹿8耐で3年連続優勝を果たしたライダーはニュージーランド人のアーロン・スライトのみ。中須賀はこの記録に並べるのか。今年のヤマハも中須賀が中心になることは間違いないだろう。

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