女同士の付き合いというものは、たまにややこしい。それまでどんなに仲良くしていても、片方が結婚して子どもを産んだりすると、関係性が変わってしまうことがよくある。どうしても"似ている状況の者同士"で親しくなりやすいのが女の友情。自分にまつわる身近な日常がトークテーマになりやすい女性としては、これは仕方のないセオリーなのだろうか。
特に20代、30代あたりで友人関係に微妙な空気を感じる人は多いようだ。先日のガールズちゃんねるでも、30代の未婚女性が結婚した友人たちとの関係で悩んでいるという投稿があった。(文:みゆくらけん)
「出産報告も相手選ばないと、ストレス掛けちゃうかな?と気を使ってしまう」
仲の良いグループの中で、自分だけまだ独身だというこの女性。「結婚すると未婚の友達は嫌ですか?」というトピックを立て、次のようにコメントしている。
「高校の時からの友人から妊娠報告はないにしても、出産報告も無かったので色々考えてしまいました。私の知らない所で既婚の友人同士集まってるのかなぁ…。結婚したら結婚してる友人と仲良くなりますか?独身の友人とはあまり関わりたくないですか?」
このトピックに集まったコメントの中でも目立ったのは、「環境が違うと疎遠になるのはある程度は仕方がない」というもの。やはり多くの女性が、身を持って経験しているようだ。出産報告にしても、していないのは「気を使うから」であって、「関わりたくないから」ではないという声もあり、
「そもそも今の時代、出産報告も相手選ばないと、ストレス掛けちゃうかな?と気を使ってしまう。SNSに載せても批判されるみたいだし」
とコメントした人も。そしてこのような既婚側の主張は時に(というかしょっちゅう)「上から目線ですね」となりがちで、そのことが余計に両者の間の溝を深めることとなる。また独身と既婚では自由に使える時間やお金に差があり、共通の会話が少なくなるのも疎遠になってしまう要因のようだ。
「子どもがいるかどうかの方が重要」という声も
また、「未婚が既婚を避ける方が多い」という意見も多く、
「私の方が先に結婚したのがどうしても気に入らなかったみたい…。さすがに悲しかった」
というコメントを筆頭に、結婚したら独身の友人から距離を置かれるようになったという声が多く集まった。
「子どもがいるかどうかの方が重要。子育て中の人と独身者はやっぱり少しずつ価値観が変わりそう」
というコメントもあるように、実際のところ未婚か既婚か、というより子持ちか子ナシかという違いが大きいのではないかと既婚子ナシ筆者も思う。あまりにも生活スタイルが違うため、"変わらぬ友情"を維持し続けるのは本当に難しい。しかしある人はこう書き込む。
「結婚して疎遠になるようならそこまでの友情だったって事」
確かにそうなのかもしれない。本当に"合う"友人ならば、互いの環境が変わっても深い部分で繋がっていける気がする。しかし一方で、このコメントにも深い説得力を感じてしまう。
「独身がどうこうじゃない。ただ人は結局自分と同じ環境の人としか本当の意味では仲良くなれないんだと思う」
ともかく、20代、30代は女の友情の真価が問われる時期なのかも。