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勝間和代「日本は長時間労働に本気で甘い。インターバル規制もない」 過労自殺問題でコメント

2017年07月26日 20:02  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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厚生労働省は7月25日、今後10年間で自殺率を30%以上減らすという目標を掲げた自殺総合対策大綱を発表した。同日放送の「ばらいろダンディ」(TOKYO MX)でも、東京新聞が報じた記事が紹介され長時間労働による過労死自殺について議論された。

「長時間労働で眠れないと『死んだ方がマシ』って思っちゃう」

番組内で紹介された若手社員による過労自殺の記事について、ゲストの大竹まことさんは「学生から社会に出たら1年2年きついのはたしかなんだよ」と述べた。しかしこのような過労自殺が起こるのは企業側の制度が整っていないからだ、と感じているようだ。

これに対してコメンテーターの勝間和代さんは「長時間労働に対して日本は本気で甘いんですよ」と口を開き、「ヨーロッパにはインターバル規制があるが、それもない」と語った。

同規制は残業後など1日の最終的な勤務終了時間から、翌日の始業時間までに一定以上の休息期間を設ける制度のこと。

「日本は2時3時に帰ってきてまた9時に出かけていきますよね。うつ病の最大の対策は『ちゃんと眠ること』。不眠だと死んだ方がマシだって思っちゃうんですよ。どんどん悪循環に陥るんです」

と長時間労働が引き起こす悪影響を指摘した。

インターバル制度導入企業は2.2% 検討の予定ナシは60.5%

EU加盟国では1993年にインターバル規制が導入された。勤務後は最低11時間のインターバルを取らなければならず、24時まで仕事をしたのであれば、翌日は11時まで出勤して仕事をしてはいけない。

日本では、秋の臨時国会に提出予定の「労働基準法改正案」に同制度が盛り込まれており、現在政労使間で議論が進められている。

ちなみに、現在国内でインターバル規制を導入している企業は2.2%。導入する予定・検討の企業は合計9.6%で、「導入の是非を検討する予定はない」と答えた企業は60.5%にのぼっている。