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PACIFIC with GULF RACING 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2017年07月26日 19:22  AUTOSPORT web

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GULF NAC PORSCHE 911 2017スーパーGT第4戦SUGO
PACIFIC with GULF RACING 「GULF NAC PORSCHE 911」

2017 AUTOBACS SUPER GT Round 4 in SUGO 300km RACE
 
予選 7月22日(土)15位
決勝 7月23日(日)10位

●予選 14:15
 Q1開始前から雨雲が立ちこめ、開始の頃には小雨が降り始めたものの、路面はドライ。Q1はジョノ・レスターがハンドルを握る。

 ジョノ・レスターは最初の2周で暫定1位のラップタイムを出す。しかしその直後にコースアウト車両が発生し14:16に赤旗中断。10分間のインターバル後14:21再スタート。
 
 再スタート後には各車がタイムを更新するなか、ジョノ・レスターはタイヤのベストパフォーマンスをアタックラップに使うタイミングを逃し、それ以上のタイムの更新ができない。
 
 順位が15位まで下がったところで時間終了、結果Q2進出ならず。翌日の天気予報は雨。ウエットでも強い外国人ドライバー、ジョノ・レスターの奮闘に期待をつなぐ。
 
●ウォームアップ 12:55
 決勝日は朝から断続的に小雨がふり、路面はウエット。蒸すような暑さはあるものの日差しは弱い。開始時路温27度、気温25度。(GTA)。各車ウエットタイヤで20分間のウォームアップスタート。本イベント中では初めてのウエットタイヤ使用となる。
 
 ウォームアップ初回周でスリップ、コースアウト車両が出てイエローフラッグ。さらに、3周目に1台の車両がコースアウト。赤旗中断となる。GULF NAC PORSCHE911は15位でウォームアップ終了。

●決勝(300㎞、81周) 14:35
 グリッドウォーク中は上がっていた雨がふたたび降りはじめ、グリッド上作業終了時刻ギリギリまでタイヤ交換が続く。選択の難しい状況のなか、ドライ/ウエットの判断が分かれた。
 
 スタート直後の2周目に他車両の接触が発生しパーツがコース上に散乱し、車両はコース外にストップするなど混乱の様相。そのような状況のなか、1stドライバーのジョノ・レスターは後方から他車両の接触を受けハーフスピン、順位を20位に下げてしまう。

 その後も、セーフティカー(SC)の導入やスリックタイヤ車両のコースアウトなど不安定な状況のなか、ジョノ・レスターは16位まで順位を上げる。
 
 またそのころ雨は小康状態になり、路面もドライになりつつあったので、GULF NAC PORSCHE911は早めのルーティンのPIT作業をこなしてスリックタイヤにチェンジ。2ndドライバーの峰尾恭輔に交替後、ペースアップを図る戦略に。

 しかしその直後の42周目に他車両のクラッシュから2度目のSCが導入される。他のチームに先駆けてスリックタイヤでペースを上げようとしていたGULF NAC PORSCHE911は追い越し禁止によりタイヤのアドバンテージを生かせない我慢の展開。
 
 その2度目SC解除後にも、さらにコースアウト車両の発生から49周目に3度目のSCが導入され、引き続き追い越し禁止に。

 峰尾恭輔は52周目のSC解除後に順位を上げ11位でフィニッシュ。その後、ペナルティによりタイム加算となった他車両と順位を入れ替え正式結果10位となった。

 横なぐりの雨からドライ路面まで状況が大幅に変化するなか、波乱の展開となったSUPER GT 第4戦。まずはアクシデントなく終了できて良かった。
 
 難しい天候の変化を先読みしたピットインタイミングなど戦略上の組み立ては良かったものの、その後のレース展開がそれを許さず、アドバンテージを生かせなかったことが惜しまれる。
 
 とはいえ、ノーミスのピットワークで、所要時間も短縮されるなとの成長がみられ、安定的にチームポイントが獲得できるなど、チームのオペレーションが相応のレベルになってきている。
 
 1戦ごとの経験を着実に身につけ、引き続きチームの実力向上に努めたい。

●ジョノ・レスター 【ドライバー】
 今日は天候の変化もあり、レースは混乱し予想ができない展開になりました。
トラフィックの中、2周目にヒットされ、コースに復帰したものの順位を後方に下げてしまいました。そして車両にややダメージを負いながらも奮闘することに。

 最終的には、なんとかポイントを獲得できました。次戦の富士は、チャンピオンシップにさらにポイントを追加できる大きなチャンスになるでしょう。応援ありがとうございました。

●峰尾恭輔 【ドライバー】
 今回は車のポテンシャルは高かったが、レインタイヤは雨量にマッチせず序盤20位にドロップダウンしましたが、後半ドライタイヤに履き替えて、諦めずに上位を目指しました。しかし、タイヤチョイスを誤り、最後まで持たせるのが精一杯のレースになってしまいました。

 不甲斐ないレースで応援してくださる皆様には申し訳ありません。悔しいレースの中にも、ピットが素晴らしく早かったりと、良いポイントも沢山ありました。次の富士で優勝する為に頑張りますので宜しくおねがいします。