「アドベンチャーゾーン」社では、オスのムバンジェとメスのヌカニエジの2頭が観光客を乗せて歩くツアーを提供していたが、ムバンジェはそれにフラストレーションを募らせていたもよう。エノックさんを攻撃して死なせたムバンジェは、国立公園で野生動物の管理にあたる「Zimbabwe National Parks and Wildlife Management Authority」のレンジャーにより射殺された。30歳の若さであったという。
近年ツアー現場でゾウが観光客やハンドラーを殺す事故が絶えず、ジンバブエの全国動物虐待防止協会(Zimbabwe National Society for Prevention of Cruelty to Animals:ZNSPCA)をはじめ、多くの動物愛護団体が「ゾウを家畜化することは残酷で許されない。幼い頃に人間に捕獲されて小さな檻に入れられたゾウたちは、家族から引き離された悲しみに加え、拷問を受けながら人を乗せて歩くことや曲芸を強要される。これは後にどんな悲劇をもたらしたとしても不思議ではない」と批判。ゾウにも復讐心があることを強く警告している。
画像は『Metro 2017年7月25日付「Elephant forced to give rides to tourists tramples handler to death」(Picture: Adventure Zone)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 Joy横手)