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美容整形に1600万つぎこんだ歌舞伎町ホストの主張 「自分に自信がなければお客さんの目を見て話せない」

2017年07月26日 17:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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「美容院に行く感じ。髪切って整形してランチ、みたいな(笑)」。「うん、趣味みたいなかんじだよね」。整形手術について、そんな軽いノリで話していたのは7月20日の「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京)に出演した男女たち。

整形への抵抗や特別感が少なくなり、"いかにも"な顔を見る機会が明らかに増えた今、カミングアウトする内容も具体的でショッキングなものとなっている。顔の整形を100回以上繰り返しているというTさん(女性)は、実際に受けたおでこの手術について、まるで武勇伝のようにこう語る。(文:みゆくらけん)

「(おでこの中にセメントを入れるために)耳のこの辺から魚を下ろすみたいに皮を剥いでいくんです。ひっついちゃってなかなか剥がれないんですよ」

整形で自信を持てるようになって仕事が上手くいけばいい?

「金が欲しくて」ホストになり、かっこいい顔になればもっと稼げると考え、1600万円つぎ込んで整形を繰り返した歌舞伎町ナンバーワンホストのHさん。その顔立ちはTさん同様、確かに整ってはいるが"ナチュラル"とは程遠い。しかしHさんのこの言葉には、妙な説得力がある。

「自分に自信を持つことが一番大事。じゃないとちゃんとお客さんの目を見て笑顔で話せない」

夜の世界では「いかに自分に自信を持てているか」が重要になるとHさんは話す。異性を惹きつけてナンボの世界で「どうせ俺なんて」と思っていてはアグレッシブな接客などできない、ということだ。確かにそうだろう。しかし、これは夜の世界限定のハナシではない。

筆者としても、年齢を重ねるにつれ、生きていく上で"自信"はとても大切なことだと感じる。社会問題となっているひきこもりやコミュニケーション障害も、結局のところ自信喪失しているが故の症状なのではないだろうか。

何かのきっかけや背景があって自信を持てない人たち。Hさんのように、整形という手段でそれを補い、結果自信がついたことで仕事がうまくいき、人生が明るくなるのならそれはそれでアリなのかもしれない(やり過ぎはよくないが)。「かっこいい顔になること」が目的というより、「自信を持つ為には顔をかっこよくする必要があった」のだから。

コンプレックスを抱えながら生きていくのとどっちがマシなのか

番組を見た視聴者からもこんな声が上がっていた。

「みんなやり過ぎな気がするけど、コンプレックスをずっと抱えて生きていくのもつらいよね。自分に自信が持てれば明るくなれるしね。難しいね」

コンプレックスは心の持ち様だとよくいうが、あまりにも大きい(と本人が感じている)ソレを抱えて生きていくのは確かに相当キツイ。

ただ、ひとつ気になったのは、出演者の中のひとりの整形前の顔を映し出し、「あまりに酷い」と笑いが起きたことだ。これには視聴者からも「笑うのは失礼過ぎない?」という声が上がっていた。笑われた本人は明るく振る舞っていたが・・・。