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GRC:スバルUSAのクリス・アトキンソンが後半戦に自信。「大きく進歩している」

2017年07月26日 16:52  AUTOSPORT web

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2017年シーズンからGRCにフル参戦するスバル・チームUSAのクリス・アトキンソン
8月12~13日にアメリカ東海岸ニュージャージー州アトランティックシティで開催されるダブルヘッダー戦で、いよいよ2017年シーズン後半戦に突入するGRCグローバル・ラリークロス。2016年の同イベントでGRCデビューを飾った、スバル・チームUSAのクリス・アトキンソンが今季後半への展望を語った。

 2016年のアトランティックシティで3台目のスバルWRX STIスーパーカーでGRC参戦を果たしたアトキンソンは、予選ヒートでいきなりの最速タイムをマーク。この活躍が認められ、続くシアトル、最終戦ロサンゼルスにもスポット参戦し、LA戦では見事にポールポジションもゲット。元WRC世界ラリー選手権でスバル・ワークスドライバーとして活躍した実力を披露してみせた。

 そして2017年からはパトリック・サンデルとともにGRCにフル参戦。現在ランキング7位に付けているが、アトキンソン自身はGRCデビューから1年を経て、自身とチームが大きな進歩を果たしているのを実感している。

「1年前から比べると、僕らは大きく進歩していると思う」とアトキンソン。

「以前の僕らは6、7、8番手が精一杯だった。しかし、今は3、4、5番手を争うことができている。もちろんフォルクスワーゲンは速く、(スティーブ・)アルピンも上手くやっている。でも、予選ヒートとセミファイナルに向けての戦いでは、僕らは先頭集団にいる」

 ファイナルでは10台のマシンがバンパー・トゥ・バンパーで接触しながらバトルを繰り広げるGRCでは、WRCのような森の中のスペシャルステージでの走りとは一線を画するテクニックが求められるが、前戦ニューイングランドでの初表彰台を経て、アトキンソンはパックの中での走りに手応えを感じているようだ。

「攻撃的なことは重要だし、それがカギになることもあるけど、それが仇になることもある。僕らはファイナルでいつも良いレースをしようと思っているけど、まだ時々はじき出されるんだ(笑)」

「オタワの初日(第5戦)は4位に付けたし、ニューイングランドでは表彰台に上がった。1位と2位にはまだ少しギャップがあるけど、すべてが進歩し、機能し始めている」

 初体験と貴重な蓄積を得た前半戦を終え、ここからのカレンダー後半戦では、アトキンソンとスバル・チームUSAは昨年のノートブックを引き出し、マシンのセットアップやコースの攻略に関してデータを参照することが可能となる。

 ルーキーとしての前半戦とは異なり、後半戦はより勝利の可能性に近づくチャンスが増えるとアトキンソン。

「1戦1戦に集中するのはもちろんだけど、僕らのマシンにもっとも適したトラックはロサンゼルスだろう」と予測する。

「コンペティティブでいられるだろうし、素晴らしいハンドリングカーに仕上げる自信がある。もちろん、後半開幕戦のアトランティックシティでも良い時を過ごした。1年を経て物事がどれほど改善したかを知るのは興味深いし、以前に行なったことを参照できるのはメリットだ。どの方向に行けばいいかが分かるわけだからね」

「ラリードライバーでいるためには、新しい物事を素早く学ぶ必要がある。予選ヒートではなるべく早くに2番手、3番手の常連となり、マシンの限界を引き出すために何が欠けているかを、この3戦で学びたい。とくにシアトルとLAには多くのスバルファンがいるし、とてもクールでエキサイティングなイベントになりそうだね」