スマホ大好き、ふたりのチャンピオンが絵文字アプリをリリース 日本発祥の絵文字がすっかり国際語の“Emoji”として広く認識されるようになった昨今、そのブームはF1界にも広がりを見せようとしている。しかも、真っ先に絵文字アプリをリリースしたのが、ルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソという、ふたりの偉大なワールドチャンピオンであるのにも興味をそそられる。
まず最初に紹介するのは、ルイス・ハミルトン公式「Hamoji」アプリ。ハミルトンと絵文字が合体した造語で、すなわちハミルトンの絵文字である。われわれ日本人からしてみれば、「ハ文字」と言われても、何だかいまいちクールさに欠けるネーミングにしか聞こえないが、ハミルトン本人にとっては、きっとイケているセンスなのだろう。
そのハミルトンと言えば、かなりのスマホ依存症と思えるほど、肌身離さずいつでもどこでもスマホを使っている姿が目撃されている。ついには優勝を果たした母国イギリスGPのポディウムでも、ちょっと迷惑そうな顔のチームメイト、バルテリ・ボッタスとともに自撮りを敢行。中高生であれば、すぐさまお母さんに没収されてしまうくらいのレベル、マシンをドライブしているとき以外はいつでもスマホをいじっているのではないかというほどである。
そんなスマホ大好きハミルトンが、自身の公式アプリまで作ってしまったのが、この「Hamoji」だ。iMessegeやFacebook、Twitterで使える「Hamoji」は、「1.Lewis Life」「2.Racing」「3.Sports & Fitness」「4.Lewis Sayings」「5.Racing Calender」の5項目に分かれていて、ルイスが楽器を演奏する姿や、様々なジャンルのスポーツに挑戦する姿、ヘルメットのデザインやパドックまで連れてくる愛犬ロスコーに至るまで、200種類を超える厳選の絵文字を楽しむことができる。
そんなハミルトンよりも以前から、絵文字アプリをリリースしていたのが、もうひとりのワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソ。アロンソも日ごろからインスタグラムやツイッター等でこまめに情報発信するなど、F1界でもSNSの分野を得意としているドライバーのひとりなのだ。
このアロンソ公式「FERNANDO ALONSO EMOJI」アプリは、英語の他にアロンソの母国語スペイン語と、なんともありがたいことに日本語にも対応している。アロンソの表情やポーズなど77種類の他、今年5月に参戦したINDY500の絵文字52種類は有料。新たに立ち上げたアロンソのブランド「Kimoa」の絵文字7種類は無料で使用することができる。
今回紹介した2人チャンピオンの絵文字アプリはiMessegeやFacebook、Twitterなどで使えるが、LINEが主流の日本では、今後、ぜひLINEスタンプでもリリースしてほしいところ。F1のオーナーが新たにリバティメディアに変わったことにより、従来は権利問題の関係で絶対に不可能だと思っていたことも、少しずつ実現可能な兆しが見えてきた。バーニー・エクレストンがあまり乗り気ではなかったため、F1界はSNSの分野で立ち後れていた部分もあったが、リバティメディアはそこらへんにも注力していくとのことで、これからの展開に期待したい。