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ボルボ『90シリーズ』が仕様変更、対向車衝突回避やDRLを追加し安全性向上

2017年07月25日 18:12  AUTOSPORT web

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発売間もないボルボ・90シリーズに、早くも一部仕様変更が行われた
2016年に上陸したボルボの最新世代フラッグシップ『XC90』に続き、2017年に登場した『V90』ならびに『V90 Cross Country』を含めた90シリーズが、早くも一部仕様変更を受け、最先端の安全装備をさらに充実。7月14日より発売が開始されている。

 ボルボが打ちだした最新のアーキテクチャーであるSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)の第一弾として登場した『XC90』は、こちらも「4気筒しか作らない」と宣言したボルボの最新エンジン、かつ最後の内燃機関(先日、2019年を最後にフルラインアップ電動車両化を発表)ともなる2リッター4気筒の“Drive-E”と組み合わされ、グレードによりターボ(T5)、ターボ+スーパーチャージャー(T6)、さらにT6をベースとしたプラグインハイブリッド(T8ツインエンジン)の3機種を用意。全てのパワートレーンに高効率の8速ATが組み合わされ、高い環境性能と卓越した走行性能を実現している。

 そんな『XC90』では、エクステリアカラーに『デニムブルーメタリック』、『パイングレーメタリック』、『メープルブラウンメタリック』を追加、インテリアカラーには新色『マルーンブラウン』を、本革とパーフォレーテッド・ファインナッパレザー仕様に追加するなど、質感とデザインの面でもリファインが施された。

 さらに最上級グレードの『XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription』においては、電子制御式4輪エアサスペンション/ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシーを標準装備とするなど、フラッグシップに相応しい仕様とされた。

 また、同じアーキテクチャーを使用してボルボ伝統のエステートモデルとして生まれ変わった『V90』と、210mmの最低地上高を持つ『V90 Cross Country』では、『メープルブラウンメタリック』を除いて、『XC90』と同様のエクステリア、インテリア仕様を追加したほか、主力グレードとなる『V90 T6 AWD Inscription(インスクリプション)』に、新デザインの19インチアルミホイールを採用。これにより、タイヤサイズも255/35R20から255/40R19へとサイズダウン(=エアボリュームアップ)が図られた。

 そして、今回の一部改良での最大のトピックスとなるのが、ボルボが誇る先進安全・運転支援機能『IntelliSafe(インテリセーフ)』に、ふたつの新機能が追加された点。

 そのひとつである『オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)』は、対向車が接近しているときに走行車線から対向車線へ意図しないはみ出しを検知すると、ステアリングを自動で操作。60-140km/hの速度域において、自車を対向車線から走行車線に戻すよう支援する。

 一方の『ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付)』は、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーションシステム)の進化版となり、他の車両が自車の死角に入っているとき、または隣の車線の車両が後方から急接近している場合に、それらの存在に気づかず車線から逸脱した場合、もしくは方向指示器を使用し車線変更しようとして衝突の危険性が高まった場合に、ステアリングを自動で操作し車両を車線内に戻すよう支援。このシステムも対向車線衝突回避支援と同様に60-140km/hの速度域において作動する設定となっている。

 これらの新機能を追加したことで、90シリーズ全体で16種類以上の先進安全・運転支援機能『IntelliSafe(インテリセーフ)』が標準装備されることとなった。これと同時に、全車に『LEDデイタイム・ランニングライト』を追加しつつ、価格は『V90』が669万~929万円、『V90 Cross Country』は699万~829万円、『XC90』は779万~1299万円となっている。