メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、 FIAは2018年にコクピット保護デバイスを導入しなければならず、一番妥当な選択肢として“ハロ”を選ぶしかなかったと考えている。
7月19日に開催されたF1ストラテジーグループのミーティングにおいて、内外から圧倒的な反対があるにも関わらず、FIAは安全性の面からハロ導入を決定した。
フェラーリがイギリスGPの金曜プラクティスで簡単なテストを行った“シールド”や、レッドブルによる“エアロスクリーン”コンセプトといった代替案は、ハロのシンプルなアプローチと比べて開発が十分でなく、効率が悪いと見なされたのだ。
コクピット周辺の安全性を早急に改善することを確約していたFIAは、2018年のF1レギュレーションにハロを採用する以外、手立てはなかった。
「おそらくFIAはハロを導入する以外に選択肢がなかったのだと思う」とウォルフは先週、オンラインによるメルセデスの質疑応答で述べた。
「安全性を向上させるのはFIAの義務だ。我々は様々なシステムを検討したがどれも実際に役に立たなかった」
「ハロだけが概ね使えるものだったのだ」
「私はハロの見た目やデザインは好きではないが、昨日決定したのだから、今となってはそれで最善を尽くしていくべきだろう」