トップへ

ブリヂストン 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2017年07月25日 07:22  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

優勝した平手晃平とヘイキ・コバライネン
2017年 SUPER GT [GT500] 第4戦
昨年のチャンピオンチーム ヘイキ・コバライネン/平手晃平(DENSO KOBELCO SARD LC500/BS)が激戦を制して今季初勝利

開催場所:スポーツランドSUGO
開催日:2017年07月22日(土)~2017年07月23日(日)

<予選>
 ブリヂストンタイヤを装着するホンダNSX-GTが予選を席巻した。前戦のオートポリスからパフォーマンスアップしてきたNSXがトップ3を独占した。
 
 ホンダ勢の菅生におけるトップ3は2008年以来。ポールポジションを獲得したのは野尻智紀/小林崇志(ARTA NSX-GT/BS)。開幕戦以来の今季2回目のポールポジション獲得となった。
 
 シーズン中盤にさしかかり、ポイント上位陣はウエイトハンディを背負うことで苦戦し、代わってまだウエイトハンディが軽いチームの活躍が目立った。

<決勝>
 予報通りに朝から天候が安定せず、まずスタートのタイヤのチョイスに悩むこととなった。グリッドに整列した際には雨が止んでおり、ブリヂストンユーザーの中にもドライ用のスリックタイヤを選択するチームもあったが、フォーメーションラップが始まると雨が降り始め、結果としてウエット用のウエットタイヤスタートが正解だった。
 
 断続的に雨が降ったり止んだりする不安定なコンディションではあったが、レース中盤には走行ラインはドライとなってドライバー交替のタイミングでは各車スリックへ交換した。
 
 コースオフ、接触によるアクシデントが何度も発生、3度セーフティカーがコースイン。ピットインのタイミングとも重なって、これによってトップの座、上位ポジションを失ってしまったチームもあった。
 
 抜群のタイミングでコバライネンから平手に交替してトップに立ち、ゴール目前となった最終ラップに再び雨が路面を濡らし、平手がコースオフ、直ぐにコースへ復帰して2位のマシンと接触するもトップを死守して優勝した。

<優勝ドライバーのコメント>
ヘイキ・コバライネン選手
「スタートタイヤの選択は本当に難しかった。しかし、直ぐに雨が降り始めて、ウエットタイヤでスタートしたことが正しかった。ハーフウエットのコースでもブリヂストンのウエットタイヤのパフォーマンスは抜群だった」

「チームの戦略も最高。そして最後のトップ争いをピットで見ていて心臓が止まりそうだった。よっぽど自分がドライブしている方が楽だった(笑)」

平手晃平選手
「難しいコンディションの中でヘイキ(・コバライネン)が落ち着いて順位を上げてくれました。そしてチームが最高のタイミングでピットインを指示してくれたのでトップに立つことができました」

「不安定なコンディションの中でもスリックタイヤが確実にグリップしてくれました。しかし、最後の最後にまた雨が降ってきてSPコーナーでコースオフしてしまった。コースに戻ったときに本山さんと接触してしまったのですが何とかトップを守ってゴールすることができました」

<ブリヂストン タイヤエンジニア:松本真幸のコメント>
「今季開幕戦からレクサスLC500と共に4連勝を達成することができました。レース中盤までトップを快走していたRAYBRIG NSX-GT/BSはセーフティーカーの導入でドライバー交替のタイミングを逸してしまったことは残念でした」

「しかし、SARDチームがトップに立っていただいたので良かったです。レース毎にライバルメーカーとの性能差はどんどんと狭まっていると思います。タイヤ供給している全てのチーム、車両がシーズン中盤で好成績を残せるように努力して参ります」