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BMW Team Studie 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2017年07月24日 22:52  AUTOSPORT web

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Studie BMW M6
BMW Team Studie
【決勝】Round 4 :SUGO

2017 AUTOBACS SUPER GT Round 4 SUGO GT 300KM RACE Rd.4 SUGO

 決勝日の天候は、朝まで降っていた雨が上がり、曇り空。コースもドライ方向へ向かっていたが、スタート直前に再び雨が落ち始め、決勝はウェット路面でのスタートとなった。

決勝 天候:雨 気温26.3℃/路面温度27.1℃

 決勝に先だって行われたウォームアップ走行時の天候は曇り。20分間の走行で路面は改善し、スリックタイヤでのスタートも可能かと思われたが、グリッドウォーク中に再び降雨。グリッド上で再びウェットタイヤを装着し、決勝スタートとなった。

 小雨の落ちる中、14:30にフォーメーションラップ開始。荒選手はスムーズなスタート決めた。レース序盤の5周目、最終コーナーで発生したクラッシュでこのレース最初のセーフティーカーが導入。10周目にレースはリスタートしたが、レース前半はタイヤのパフォーマンスダウンに苦しむ展開が続いた。

 リスタート後のレースは、周回数が重なるにつれてコースコンディションが改善。後半スティントでのドライタイヤ装着を選択したチームは、荒選手からレポートを受け、35周目にルーティンのPITストップを実施した。

 ドライタイヤを装着したStudie BMW M6は、Jorg選手のドライブでコースに復帰。しかし、直後に最終コーナーで発生したクラッシュにより、レースは再びセーフティーカー先導での走行となった。この時点でルーティンのPITストップを終え、ドライタイヤを装着しているGT300クラスのマシンはごくわずか。43周目にレースがリスタートすると、前方のマシンが次々にPIT IN し、Studie BMW M6は大幅にポジションを上げるかと思われた。

 しかし、46周目に発生した最終コーナーでのクラッシュで、3度目のセーフティーカーが導入。これによってアドバンテージを失ったが、リスタート後のJorg選手は、素晴らしいレースペースを維持。16番手から11番手まで徐々にポジションを上げ続けた。このままのポジションでチェッカーを受けると思われた、ファイナルラップ直前、Studie BMW M6にトラブルが発生。左フロントタイヤがバーストし、Jorg選手はタイヤ交換を余儀なくされてしまった。結果、ポジションは16番手まで後退。Team Studieは16位完走でRd.4を終えた。

鈴木康昭 チーム代表兼監督
スタートタイヤ選択、ピットタイミング、ドライタイヤのチョイス、PIT作業の速さと、良いところが沢山あったレースでした。ウェットコンディションでの課題が見つかりましたが、当初からシリーズ8戦の中で最も苦労が予想されたSUGO戦で、ドライコンディションでは思った以上の収穫もあり、改善も出来ました。11位までポジションを上げて、せめて1ポイントでも、というところで戦いましたが、最後にFrontタイヤがバーストして結果は16位。非常に残念なレースでしたが、気持ちを切り替えて、次のFUJIそして鈴鹿で巻き返して行きたいと思います。

Jorg Muller選手
私にとって、最もタフなレースの一つで、特にチームにとってタクティスが難しかったです。3回のセーフティカー導入もあり、序盤はセイジにとっても非常に難しいコンディションでしたが、ウエットタイヤは正しい選択でした。自分に交代してスリックタイヤに替えた後、セーフティーカーが入ったタイミングがチームにとって不運でした。とは言え、レース・ペース自体はとても良かったです。最後のタイヤトラブルでポジションが11位から16位に落ちてしまいましたが、全体的に車のバランスはよかったので、この結果が残念です。ありがとう。

荒聖治 選手
このレースはスタートを担当しました。思った以上にペースを上げる事が出来ない苦しい展開で、もう少し良いペースで走りたかったのが正直なところです。とは言え、PITストップはとても良いタイミングで行えました。ドライタイヤを温めて走られるところまで引っ張り、Jorgに後を託す事ができましたが、その後もセーフティーカーが導入されるなど、ついていないレースでした。次戦も全力で頑張ります。