しかし、Q2では、Hitotsuyama Audi R8 LMSに異変が発生。エンジンが吹けないというトラブルに見舞われ、最終コーナーでマシンがストップ。その後、スロー走行でピットに戻ったマシンを確認しますが、表だった不具合は認められませんでした。ECUのリセットなどを行った結果、マシンは通常どおり再始動できたため、柳田をコースに送り出すことはできたものの、タイムアタックができるだけの時間は残されておらず、13番グリッドからのスタートになりました。
予選結果 P1 #25 VivaC 86 MC 松井孝允/山下健太 P2 #18 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴/川端伸太朗 P3 #60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 飯田 章/吉本大樹 P13 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝
▱決勝 7月23日、スポーツランドSUGOは朝から雨が降ったり止んだりのあいにくの空模様に見舞われました。この状況はスタートまで続き、各チームは最後までタイヤの選択に悩まされました。Audi Team Hitotsuyamaは、リスクを取ることなくレインタイヤを装着し、柳田にスタートを託しました。
その矢先、柳田のHitotsuyama Audi R8 LMSにGT300クラスのマシンが接触し、柳田はスピン。15番手までポジションをダウンしたものの、目立ったダメージがなかったことから、そのまま6周を走り続けた柳田は38周を終えたところでライアンと交替しました。
その頃コース上ではGT500のマシンが最終コーナーでクラッシュし、セーフティカーが導入。これによりライアンのHitotsuyama Audi R8 LMSはピットストップのロスタイムを埋めることができたばかりか、ドライバー交替を済ませたチームのなかでは上位のポジションとなり、一気に優勝が近づくという状況に恵まれたのでした。
ところが、セーフティーカー先導中の最終コーナー手前で、Hitotsuyama Audi R8 LMSの右リヤタイヤが脱落。それでもライアンはピットレーンまでマシンを戻しますが、セーフティカー導入中によりピットレーンは閉鎖されており、ライアンはペナルティ覚悟でピットを目指さざるを得ませんでした。
その後、Hitotsuyama Audi R8 LMSは再びコースに復帰し、ライアンが1分20秒台の好タイムを刻みますが、60秒のペナルティストップも響いてもはや入賞のチャンスはありませんでした。最終的にはトップから6周遅れでゴール、辛うじて完走を果たしました。
決勝結果 P1 #11 GAINER TANAX AMG GT3 平中克幸/ビヨン・ビルドハイム P2 #50 Ferrari 488 GT3 都筑晶裕/新田守男 P3 #25 VivaC 86 MC 松井孝允/山下健太 P20 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝