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Audi Team Hitotsuyama 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2017年07月24日 22:52  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama

Press release-2017.0724-005
24/07/2017

Race Report
2017 AUTOBACS SUPER GT

Round-4/SUGO GT 300KM RACE

Hitotsuyama Audi R8 LMS、荒れた展開に翻弄されるも20位完走を果たす

Audi Team Hitotsuyamaは、2017年7月22日、23日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第4戦「SUGO GT 300KM RACE」を20位で完走しました。決勝レース中には優勝を意識する瞬間が訪れただけに、なおさら悔しい結果となりました。

第3戦のオートポリスから2カ月ぶりの開催になったSUPER GT。この間、テストで好感触を得ていたチームは、Audi R8 LMSとは相性の良いテクニカルコースのスポーツランドSUGOに表彰台を目指して臨みました。

▱予選
7月22日、雨の予報となったスポーツランドSUGOでしたが、午前中の公式練習はドライコンディションのまま進行。午後には梅雨空から雨がぱらつきはじめ、予選を前にウェット宣言が出されたものの、14時10分からの予選はドライコンディションのもとで行われました。

Q1、Q2の2段階で行われるノックアウト方式の予選は、リチャード・ライアンがQ1を担当しました。午前中の公式練習で10番手タイムをマークしていただけにさらなるポジションアップが期待されましたが、予選開始から5分を過ぎたあたりでコースアウトした車両があり、セッションは赤旗中断。これがタイムアタックのタイミングに重なってしまったライアンは、セッション再開後に再びアタックを行い1分19秒740をマークしたものの12番手に留まり、柳田真孝にポジションアップの期待を託しました。

しかし、Q2では、Hitotsuyama Audi R8 LMSに異変が発生。エンジンが吹けないというトラブルに見舞われ、最終コーナーでマシンがストップ。その後、スロー走行でピットに戻ったマシンを確認しますが、表だった不具合は認められませんでした。ECUのリセットなどを行った結果、マシンは通常どおり再始動できたため、柳田をコースに送り出すことはできたものの、タイムアタックができるだけの時間は残されておらず、13番グリッドからのスタートになりました。

予選結果
P1 #25 VivaC 86 MC 松井孝允/山下健太
P2 #18 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴/川端伸太朗
P3 #60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 飯田 章/吉本大樹
P13 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝

▱決勝
7月23日、スポーツランドSUGOは朝から雨が降ったり止んだりのあいにくの空模様に見舞われました。この状況はスタートまで続き、各チームは最後までタイヤの選択に悩まされました。Audi Team Hitotsuyamaは、リスクを取ることなくレインタイヤを装着し、柳田にスタートを託しました。

ウェットコンディションでスタートした決勝は、スリックタイヤでギャンブルに出たGT500のマシンがGT300のマシンに追い抜かれるなど混乱の幕開けになりました。序盤14番手に順位を落とした柳田でしたが、その後は落ち着いた走りで31周目には11番手までポジションを回復。その柳田から路面コンディションについて報告を受けていたチームは、スリックタイヤへの交換を決め、早めのピットストップに向けて動き出しました。

その矢先、柳田のHitotsuyama Audi R8 LMSにGT300クラスのマシンが接触し、柳田はスピン。15番手までポジションをダウンしたものの、目立ったダメージがなかったことから、そのまま6周を走り続けた柳田は38周を終えたところでライアンと交替しました。

その頃コース上ではGT500のマシンが最終コーナーでクラッシュし、セーフティカーが導入。これによりライアンのHitotsuyama Audi R8 LMSはピットストップのロスタイムを埋めることができたばかりか、ドライバー交替を済ませたチームのなかでは上位のポジションとなり、一気に優勝が近づくという状況に恵まれたのでした。

ところが、セーフティーカー先導中の最終コーナー手前で、Hitotsuyama Audi R8 LMSの右リヤタイヤが脱落。それでもライアンはピットレーンまでマシンを戻しますが、セーフティカー導入中によりピットレーンは閉鎖されており、ライアンはペナルティ覚悟でピットを目指さざるを得ませんでした。

その後、Hitotsuyama Audi R8 LMSは再びコースに復帰し、ライアンが1分20秒台の好タイムを刻みますが、60秒のペナルティストップも響いてもはや入賞のチャンスはありませんでした。最終的にはトップから6周遅れでゴール、辛うじて完走を果たしました。

決勝結果
P1 #11 GAINER TANAX AMG GT3 平中克幸/ビヨン・ビルドハイム
P2 #50 Ferrari 488 GT3 都筑晶裕/新田守男
P3 #25 VivaC 86 MC 松井孝允/山下健太
P20 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝

チーム代表 一ツ山亮次のコメント
決勝スタートでレインタイヤを選択したのは正解でしたし、レースが落ち着いてくると柳田が良いペースで何台かをオーバーテイクしてくれました。その柳田がピットインした周にたまたまセーフティカーが導入されたおかげで、ピットアウト後はGT 3 0 0の隊列の後ろに着くことができましたし、前のマシンはいずれもドライバー交替が控えていましたので、優勝も狙える位置を手にしたわけですが…… 。

しかし残念ながら、右リヤタイヤの脱落により勝負権を失うことになりました。終盤、ライアンのペースはトップを走るマシンを上回っていただけに、あのまま走っていたら……と思うと本当に残念です。

これまで不運が重なるレースが続き、ここ菅生でも最後まで“魔物”につきまとわれましたが、なんとか富士では挽回したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing