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DTM第10戦:DTM復帰のエンゲルが運を味方に初優勝。猛追エクストロームはポイントリーダー奪還

2017年07月24日 10:32  AUTOSPORT web

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DTM参戦52戦目のエンゲル。今季からDTMに復帰し10戦目で念願の勝利を掴む
DTMドイツ・ツーリングカー選手権第10戦が23日にモスクワレースウェイで開催され、マーロ・エンゲル(メルセデスAMG C63 DTM)がDTM参戦52戦目で初勝利を挙げた。

 午前中に行われた予選では、ブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)がポールポジションを獲得。チャンピオンを争うマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が2番手、前日の勝利でポイントリーダーとなったレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)が3番手と続いた。


 55分+1周で争われる決勝レース。スペングラーはエクストロームを抑えホールショットを決める。7番手スタートのマキシム・マルタン(BMW M4 DTM)は、ロイック・デュバル(アウディRS5 DTM)と接触し大きく後退してしまう。

 1周目終わりで上位にいたマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)、デュバル、そして最後列スタートだったエンゲルとトム・ブロンクビスト(BMW M4 DTM)がピットイン。早めのタイヤ交換で上位進出を狙う。

 後方に下がってしまったマルタンは5周目にストップ。マシン前方には炎も見え、セーフティカーが導入される。これでピットインを済ませていた4台は大きなアドバンテージを掴むこととなる。


 10周目にリスタートが切られシュペングラーがトップをキープ。しかし、12周目にエクストロームがシュペングラーをオーバーテイクしトップに立つ。

 2番手に落ちたシュペングラーは14周目終わりでピットイン。エクストロームは16周目にピットへと向かう。

 エクストロームはシュペングラーの前でピットアウト。シュペングラーの後ろでは、ラストとアウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)、ルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)が激しいポジション争いを繰り広げる。

 エンゲルは、23周目にウィットマンをオーバーテイク。前はまだピットインを終えていないニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM)のみとなる。しかし、エクストロームが1周目でピットインした4台との差を徐々に詰めていく。

 エクストロームは31周目にブロンクビストを、そして翌周にはウィットマンを攻め立てる。


 残り3分を切った33周目にミュラーはピットインし、トップはエンゲル、ウィットマン、エクストローム、シュペングラーと続く。

 35周目、エクストロームはファーストコーナーでウィットマンをオーバーテイクし2番手に。しかし、エンゲルはエクストロームとの差をキープし、DTM復帰後10戦目、通算52戦目で初のトップチェッカーを受けた。


「チェッカーフラッグを見て驚いたんだ。レースが終わったことに気づいていなかったんだよ。自分のキャリアの中で、もっとも長い1周だった」とエンゲル。

 猛追を見せ2位に入ったエクストロームはポイントリーダーを奪還し、「クレイジーでワイルドなレースだった。少し大変だったが、このようなレースは楽しいね。さらにポイントリードも取り戻せてよかったよ。マーロにはおめでとうを言いたい。彼は勝利に値するよ。もう1周あれば彼を捉えることができただろうね」とコメント。

 3位はファイナルラップ前にウィットマンとシュペングラーの2台を豪快にオーバーテイクしたジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が入った。