ダニエル・リカルドは次回のレッドブルの空力アップグレードを「重要な」ものとみなしているが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはそれほど大掛かりなものではないと述べている。
シルバーストンでのイギリスGPでは、リカルドが冴えたドライビングを見せたものの、レッドブルは前を走るライバルたちと比べて目に見えてパフォーマンスの面で苦しんでいた。
レース後、リカルドは、ブダペストでの次のハンガリーGPで導入予定の空力アップデートがもたらす改善に望みをかけていると語ったが、ホーナーはそれは過度な期待であるとした。
「進化していく過程の一部だ」とホーナー。
「大掛かりなものとは言わない。マシンのパフォーマンスを上げようとする継続的なプロセスという点からいえば、比較的小さなものだ」
オーストリアGPでは、リカルドがメルセデスのバルテリ・ボッタスとフェラーリのセバスチャン・ベッテルに続く3位でフィニッシュし、レッドブルにとっては勇気付けられるパフォーマンスを見せたあとイギリスGPに臨んだ。
しかし、リカルドとチームメイトのマックス・フェルスタッペンはシルバーストンでライバルたちのペースについていけず、ホーナーはその原因を調査することを明言した。
「我々は少し遅れをとっていたと思う」とホーナー。
「イギリスGPでの週末はマシンのパフォーマンスを最大限に引き出したとは言えない。低速コーナーで苦戦したので、そのあたりを調査して、理解すべきことが多くありそうだ。分析して原因を把握する」
ホーナーはまた、新世代のF1マシンがパワーサーキットであるシルバーストンの性質をより一層際立たせたとして、ルノー製パワーユニットを搭載するレッドブルRB13とコースとの相性が悪かったために苦戦したとの考えを示した。
「現在、シルバーストンにおいて新世代のF1マシンは、再び1周を70%の全開率で走るようになっている。そのせいで、ライバルたちと比較するとチームのパフォーマンスが低くなってしまっているんだ」とホーナーは結論を出した。