メルセデスF1のエンジン部門責任者、アンディ・コーウェルが、マクラーレン・ホンダは今は苦戦しているものの、必ずや近いうちにパフォーマンス向上を果たすだろうと発言した。
ホンダは2015年にマクラーレンのパワーユニットパートナーとしてF1に復帰。メルセデスなどライバルマニュファクチャラーに追いつくことができないまま、3年目のシーズンを過ごしている。2017年シーズンは第10戦を終えた時点で2ポイントしか獲得しておらず、マクラーレン・ホンダはコンストラクターズ選手権で単独最下位に沈んでいる。
F1全体のために、なかなか大きな向上を果たせずにいるホンダをアシストする気はあるかと聞かれたコーウェルは、今シーズン、開発を厳しく制限するトークンシステムが廃止されたことはホンダの助けになっているはずだと答えた。
実際、ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏は、トークンシステムが今年撤廃されたことが開発を進める上で大きく役立っていると語っている。
「ホンダを含むマニュファクチャラーから、『このクレージーなトークン規則を撤廃してもらえないか? このスポーツにとってよくない』という声が上がった」とメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズのマネジングディレクターを務めるコーウェルは語った。
「向上し、育っていくことができない者がいるのであれば、それはよくないことだ。そのため我々は同意した。『イエス。それではこの規則を撤廃しよう。その方がこのスポーツにとっていいことなのだから』とね」
「これによって、(エンジンマニュファクチャラーは)革新を行い、好きなものを導入することができる」
トークンシステムが撤廃されたことで、ホンダとマクラーレンが他チームに追いつくのは時間の問題であると、コーウェルは考えている。
「ホンダやマクラーレンの技術的能力を過小評価すべきではない。このコンビネーションがうまくいくと確信している。しかもそれには時間がかからないだろう」