フォース・インディアF1チーム代表のビジェイ・マリヤは、セルジオ・ペレスは2018年もチームに留まるべきだと語った。
ペレスは最近、2018年に他チームへと移籍をすることも選択肢に入れて、ドライバーマーケットの状況を見守っていきたいと発言している。しかしチーム側は5シーズン目となる契約をペレスと結ぶことを望んでいるようだ。
「彼は我々のもとで安心していられるし、彼もそれをありがたいと感じていると思う」とマリヤはドイツの自動車専門誌Auto Motor und Sportのインタビューで述べた。
例外はフェラーリがキミ・ライコネンの後任としてペレス獲得に動く場合、あるいはメルセデスがルイス・ハミルトンのチームメイトとしてペレスを望んだ場合だけだと、マリヤは言う。
「我々はすでに契約更新について彼と話を始めている」
「新しいドライバーと契約するときは遅めに、これまでのドライバーと契約更新するときは早めに取り掛かるのが私のやり方だ。チェコ(ペレス)は非常に才能に恵まれた経験豊かなドライバーだ。それに疑問はないし、エステバン(・オコン)が彼をプッシュしているのも喜ばしいことだ」
「自分のドライバーたちがチームに満足していると信じたいね」とマリヤは続けた。
「我々は優れたマシンを彼らに与えている。だが、もしメルセデスやフェラーリのシートを獲得できる話が来たら、彼らは間違いなくそのチャンスに飛びつくだろうね」
「私としてはその邪魔立てをするつもりはない。しかし、それ以外では、我々はベストなマシンを持っていると思う。彼らにとって居心地が良く、チームや同僚たちと楽しくともに仕事を満喫できる環境を提供しているのだ。わざわざ他チームへ移籍する理由があるだろうか?」
マリヤはまた、彼がフォース・インディアチームを売却するつもりでいるとの推測を再度否定、いかなる買い手候補とも「連絡を取ってなどいない」と語った。
「10年以上かけて我々は尊敬を得て、成功を収めてきた。今はそれを楽しみたいと思っている」
今シーズン末にチーム名称を“フォース1”に変更するという報道もなされているが、マリヤはまだ何も決定していることはないと主張した。また、チーム名から“インディア”を取ることは、彼が現在抱えている法的問題とは関係がないと説明した。
「私はインドでの自分の責任に対峙することになるだろう」とマリヤ。
「しかし今に至るまで、申し立てが行われただけで、確かな証拠はひとつたりともない」
「私はさまざまなことで起訴されているが、そうしたことは横に置いておき、法的プロセスの流れに任せることにしよう」
「“インディア”という単語をチーム名から取るかもしれないという話は、私の身辺の出来事とは関係がない。以前にも言ったように、より国際的に観客にアピールする必要があるからだ」
「世界的なビジネスをしているスポンサーのニーズに応える必要もある。F1のスポンサーになることは、決して安くは済まないからね」
「10年前、チームはフォース・インディアと名付けられた。それはインドGPの開催を願ってのことだった。残念なことにその後、開催されなくなってしまったが、多くのインドのスポンサーを集めることを期待していた。だが彼らはクリケットへ出資することを好んだため、私は他へ目を向けなければならなかった」
「そうするなかで、次の10年はチームのためにより国際的な基盤を構築する必要がある。現在進行中だが、我々が真剣に検討していることだ」