鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)は7月19日、SRS-Formulaアドバンスの修了式を開催した。今季は7名がスカラシップ選考会へ進んでいる。
SRSは、これまで佐藤琢磨や松田次生、松下信治、福住仁嶺といったトップカテゴリーで活躍するドライバーやライダーを育成してきた。数多くあるプログラムのなかでSRS-Formulaアドバンスでは、およそ3カ月に渡るカリキュラムが終了し、中嶋悟校長や佐藤浩二主任講師などが出席する修了式が行われた後、スカラシップ選考会へ進む候補生が発表された。
選出されたのは、2016年全日本カートFS125ランキング1位の佐藤蓮、アジアでのフォーミュラ経験をもつ村冨飛鳥、村冨暁、SRS初の継続生となった名取鉄平、鈴鹿選手権JRMCクラス2年連続ランキング1位の平良響、全日本カート王座獲得経験のある岡田琢也、石田丈の7名。これは史上最多の人数となる。
中嶋悟校長は「あっという間の3カ月間でした」と、SRS-Formulaアドバンスのプログラムを振り返る。
「今日もシケインやヘアピンでブレーキングを見させていただきましたが『もったいないな』『慌てているのか?』と思われる生徒もいました。そのなかでも野尻智紀講師は『気持ちだけでは車は動かない』ということをしっかり見せてくれていましたし、自分の能力とクルマの性能をマッチさせるのが重要といったようなことを途中皆さんにお話したのですが、やはりその後も同じ、変わらない人もいました。クルマは自分の気持ちだけでいけるものではありません。そのあたりもよく考えていただければと思います」
スカラシップ候補生のひとりである名取は「この3カ月間、講師との差が大きくついてしまったので、9月までの間にできることをやり、しっかり準備したいと思う」と意気込みを語っている。
次のステップとなるスカラシップ選考会は9月から開催。今回選出された7名に、現在FIA-F4に参戦中のドライバーを加えたカリキュラムを行い、その結果を受け、11月にスカラシップ獲得者が発表される。