7月22~23日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われるスーパーGT第4戦。GT300クラスに参戦するD'station Racingは、今回負傷のため欠場となったアンドレ・クートに代わって元嶋佑弥を起用することになったが、元嶋に第4戦/第5戦富士への意気込みを聞いた。
元嶋はスーパーFJやJAF-F4を経て、2014年からポルシェカレラカップ・ジャパンに参戦を開始。15年には圧倒的な強さでチャンピオンを獲得し、16年にはスーパーGT300クラスにも参戦。印象的なスピードをみせていた。
そんな元嶋は今季、JLOCのリザーブドライバーという立場でシリーズに帯同していたが、チャイナGTのズーハイ戦で腰椎を負傷したアンドレ・クートに代わって、第4戦SUGOと第5戦富士でD'station Porscheをドライブすることになった。
「最初にオファーをいただいたときは、素直に嬉しかったです」と元嶋。
「自分はハコのレーシングカーに乗るようになったのはカレラカップがきっかけなので、乗り慣れたポルシェでの参戦はすごくいい話だと思いましたし、JLOCの則竹功雄オーナーにご相談させていただいたときも、『思い切ってやってこい』と送り出していただいたので、引っかかることもなくドライブすることもできます」
すでに元嶋は富士スピードウェイで行われたメーカーテストで、ポルシェ911 GT3 Rをドライブ。チームにも好印象を与えた。「カップカーと基本は似ていて、違和感なく乗ることはできました。もちろんGT3 Rはグリップも高いですし、ダウンフォースもある。ポルシェの性格を残しながら、カップカーよりも全然レベルが高くなっていますね」と評する。
今季、全戦でポイントを獲得しているD'station Porscheは、第2戦でも表彰台を獲得した富士での第5戦で勝利を狙っており、メーカーテストでもトップタイムをマークした。当然、元嶋にかかるプレッシャーも大きい。
「GT300でチャンピオンを獲得したクート選手の代役ということもありますし、ポルシェワークスドライバーのスヴェン・ミューラー選手の代役でもあるので、プレッシャーは大きいです」
「でも、自分としても今まで多くのチャンスをいただいてきましたが、ここまで大きなチャンスというのはなかなかないと思っています。気を引き締めて、藤井誠暢選手とともに戦えば優勝できると思いますし、僕としては勝って今後に繋げることができれば嬉しいです」