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THE RAMPAGEは他グループと何が違う? 新曲「Dirty Disco」にも共通する“特性”を考察

2017年07月21日 19:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2017年上半期 推定観客動員ランキング第1位を獲得した三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE、先日発売したアルバム『涙を流せないピエロは太陽も月もない空を見上げた』が好調のGENERATIONS from EXILE TRIBE……LDHの各男性グループが活躍を見せる中、勢いを増しているのが2017年1月にデビューしたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEだ。


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 LDHグループの中では“末っ子”の彼ら。しかし、その実力は確かなものだ。グループのメンバー候補16名は2014年に開催された『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』、『VOCAL BATTLE AUDITION 4』、『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』という3つのオーディションから選出。その後、全国を回る『武者修行』を経て正式メンバー16名(ボーカリスト3名、パフォーマー13名)が決定したという、叩き上げのグループだ。さらにメジャーデビュー前には3グループに分かれて2度目の『武者修行』を行なっており、オーディションを勝ち抜いた後も互いに切磋琢磨してきた各メンバーのスキルの高さと、グループの結束力は揺るぎない。


 ストリートワイズな彼らの本格的なパフォーマンスは、「RAMPAGE=“暴れまわる”」というグループ名通り、HIPHOPを軸とした激しく雄々しいものだ。中でも他グループとの大きな違いは、ハイトーンボイスのRIKU、男らしく力強い声の川村壱馬、シルキーボイスの吉野北人と個性豊かな3人が織りなすボーカルと、13人のパフォーマーによる統一感のあるダンスだろう。特にダンスは、これまでのシングル曲「Lightning」「FRONTIERS」のMVでも、一糸乱れぬパフォーマンスや大人数だからこそできる華やかなフォーメーションで魅了してきた。


 その一方で「Get Ready to RAMPAGE Introduced by ANARCHY」MVでの白熱したダンスバトルなどからは、一人ひとりの個性の豊かさをしっかりと感じさせている。統一感を出すには高い実力が不可欠であり、グループとして知名度を上げるにはメンバーの強い個性が欠かせない。THE RAMPAGEはそのどちらもを兼ね備えているグループである。


 そんな彼らの新曲「Dirty Disco」は、これまでも取り入れてきたラップやブレイクダンスなどのHIPHOP的な要素を生かした、現代的なディスコナンバーだ。ボーカルの RIKUが「『Lightning』や『FRONTIERS』とは違ってキャッチーなメロディーに仕上がっていますが、リリックにTHE RAMPAGEらしさが詰まっています」とコメントしている通り(参考:オフィシャルサイト)、<飛ばしていけ><果てるまで曲げない>など尖った歌詞や、大人数ならではの圧倒的なパフォーマンスはそのままに、ライブでの盛り上がりや“みんなで楽しむ”ことを意識したようなポップな曲だ。MVでは16人全員での華やかなパフォーマンスのみならず、時に自然体な表情も見せるなど、これまではあまり見られなかった等身大の彼らの様子も伺える。しかし、根底にあるストリート精神は決して失われていない。メロディだけでなく、リリックやパフォーマンスから感じる“暴れまわる”ような熱い闘志こそが、THE RAMPAGEらしさなのだろう。


 7月21日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演予定のTHE RAMPAGE。番組での「Dirty Disco」披露を機に、また新たなリスナーの心を掴みそうだ。(村上夏菜)