さまざまなアーティストのライブを楽しめる"夏フェス"。今夏も参加するという人も少なくはないだろう。
そんな中、7月19日放送の「マツコ&有吉のかりそめ天国」(テレビ朝日系列)で「ライブを最前列で見ているのに盛り上がっていない人は何なの?」という投稿が紹介された。これに対してネット上では賛否の声が寄せられている。
有吉「楽しいことは分かる。でも『なんだこいつ』ってのは違う」
投稿者はよくライブやフェスに参加し、いつも最前列で "モッシュ"を楽しんでいる。モッシュとは激しめのバンド演奏中に観客同士が体をぶつけあって楽しむというもの。投稿者は最前にいるにも関わらず、このモッシュに参加しない人にイライラしているというのだ。
これについてマツコ・デラックスさんは、開口一番「こういうのが出てくるから行きたくなくなるのよ」と辟易する。
「やっぱり雰囲気は壊したくないじゃない。(略)それで一緒に(モッシュを)やんねえと『付き合い悪いなあ』って言われたら、『じゃあ来ないよ』ってなるわ」
有吉弘行さんも、
「やってると楽しいことはわかる。でもやってない人を見て『なんだこいつ』っていうのは違う」
と語った。実際、アーティストのライブ最前列で鑑賞しても「憧れてます」という顔をするので精一杯で、体が動かなかったという。マツコさんも「家では(ライブ映像を観ながら)サイリウム振ってんのよ」ということを明かしたが、ライブ会場に行くと恥ずかしくてのれなくなる、と話した。
「じっくり聞きたいからモッシュしない」「モッシュ参戦しない最前なんて」
これに対してネット上では「最前列に来るならモッシュに参加すべき」という稿者の考えについて賛否が別れ、トゥギャッターにもまとめられている。
「モッシュ参加しないのがおかしいっていう概念おかしい。真剣に聞きたい人だっているのにモッシュしない人間がノリ悪いっていう考えがおかしい」
「むしろじっくりしっかり聞きたい見たいから余計なことしてご本人様を拝めなくなるのがいやなのです。ちゃんと心の中は発狂してます」
またモッシュだけでなくコールについても「やらないと部外者みたいな目で見てくる。純粋に生歌を聴きたいのに聴けない。もうこれは一種のハラスメントだろ」と感じている人もいた。
たしかにライブの楽しみ方はファンの数だけあるのも当然だ。しかし中には投稿者に同意する「腕組みとかしてる奴が隣だと冷めるわー」「フェスでモッシュに参加しない最前なんて」という声も見られた。「モッシュをしていない=楽しんでいない」というわけでは決してないが、中々折り合いがつかない人もいるようだ。
だが近年モッシュや観客の頭上を転がる"ダイブ"による事故が相次ぎ、禁止を掲げているイベント主催者やバンドも少なくないのも事実だ。