2017年シーズン、メルセデスからDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦しているルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)が、F1テストデビュー決定の心境を明かすとともに、7月22日に開幕するDTMモスクワラウンドに向けた意気込みを語った。
メルセデスAMG DTMチームHWAからDTMに参戦し、BWTがサポートするピンクカラーのC63を走らせている22歳のアウアー。元F1ドライバーで、現在はDTMをプロモートするITR e.Vのゲルハルト・ベルガー代表の甥であることでも有名だ。
そんなアウアーは8月1~2日に行われるF1合同テストにフォース・インディアF1から参加。DTMと同じくBWTがサポートするピンクカラーのVJM10をドライブする。F1デビューに向けて、アウアーは「ようやく夢が実現する」と喜びを明かした。
「(F1マシンのドライブは)これまでのレースキャリアを通じて、いつかは手にしてみたいと望んでいたものだ。ただ、今の時点ではDTMに気持ちを集中させているよ」
こう語るアウアーは、DTMのドライバーズランキングで第8戦終了時点でランキング2番手。トップのマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)とは、わずか2点差だ。
「F1テストについては、今はまったく考えていない。特に今週末はモスクワでDTMがあるから、そこに集中しているし、シリーズ参戦3年目でシリーズチャンピオンを狙える絶好の位置につけているんだ。だから、集中を乱すような愚かな真似はしたくない」
「土曜日の第9戦はアウディに対し苦戦を強いられるだろう。だから、可能な限り多くのポイントを獲得したい。日曜日の第10戦のほうがチャンスがありそうだ。とにかく、トップに近いところでバトルをしたいね」