トップへ

東京で最も疲れているのは「丸の内OL」 一番疲弊する上司のセリフは「当たり前でしょ」

2017年07月20日 18:52  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

養命酒製造は7月19日、「東京で働くビジネスパーソンの疲れに関する調査」の結果を発表した。調査は6月21~22日、一都三県在住で東京に勤務する20~59歳の男女1000人を対象にインターネットで実施した。

慢性疲労で「思考力や集中力が欠け、作業の質が低下する」リスクも2.6倍

現在の"疲れの状況"を聞くと、「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の合計が80.7%となった。また男性(76%)より女性(85.4%)の方が疲労感を感じていることも分かった。

一晩寝ても疲れがとれない"慢性疲労"の状態にある人は70.4%。勤務地別に見ると「東京・丸の内エリア」が76.6%と最も高くなった。同地区では、慢性疲労の女性は79.3%にのぼり、さらに「リラックスしようとしても気が休まらない」と答えた人も62.3%で最多となっている。憧れとして話題になることが多い"丸の内OL"だが、慢性疲労の人が多いようだ。

以降"慢性疲労"の人が多い地区は「新橋・汐留エリア」(73.3%)、「赤坂・六本木エリア」(72%)、「品川・大崎エリア」(70.4%)と続く。一方、「渋谷・原宿エリア」(65.1%)、「神田・秋葉原エリア」(66.7%)は比較的少ないが、それでも65%以上は慢性的に疲労を感じている。

また慢性疲労の人はそうでない人に比べ、「体調を崩す」(57.1%)というリスクが2.7倍、「思考力や集中力が欠け、作業の質や量が低下する」(69.5%)が2.6倍、「ささいなことでイライラし、恋人/配偶者と衝突する」(54.8%)が2.5倍、「ダイエットに失敗する」(53.6%)が1.8倍、高くなっている。悪影響は多方面に及んでいるようだ。

半数が「上司の言葉で疲れが倍増」と回答

疲れの原因と聞くと、上位3位は「仕事の人間関係」(43.6%)、「仕事の内容」(40.9%)、「仕事の量(労働時間・残業など)」(31.5%)と仕事関係が占めている。

また半数以上の会社員が「上司のセリフで疲れが倍増した経験がある」(50.5%)と回答している。これまでに上司に言われて疲れが倍増したセリフを聞くと、トップ5は以下の通り。

1位「常識でしょ/当たり前でしょ」(13.6%)
2位「そんなこともできないの?」(12.6%)
3位「前にも言ったよね?」「自分で考えてやれ&勝手にやるな」(12%)
5位「まだ終わらないの?/仕事遅いね」(9.3%)

上司の知恵や経験に頼りたいときに突き放されたり、うまくできないことを嫌味のような形で問い詰められたり、矛盾する指示を出されたりして疲れが増す思いを経験した人は少なくないようだ。

実践している疲れのケア方法を聞くと、最も多かったのは「十分な睡眠をとる」で50.3%。次いで「バランスの取れた食事をとる」(36.8%)、「適度な運動をする」(33.4%)、「楽しめる趣味を持つ」(25.5%)と続く。

効果を実感した方法については、実践しているケア方法同様「十分な睡眠をとる」(73.8%)が最多だった。夜に睡眠がとれないのであれば「短めの昼寝をとる」(58.4%)ことで疲れが解消できると実感している人も多い。

他にも「くよくよしない」(45.8%)と気の持ちようを変えたり、「インターネットやデジタル機器の使用時間に気を付ける」(31.9%)という"デジタルデトックス"を行ったりすることも有効な疲れケアとなり得るようだ。