BMWは7月20日、2018年のWEC世界耐久選手権に投入する新型GTEマシン『BMW M8 GTE』のシェイクダウンテストを先週、ドイツ・ラウジッツリンクで行なったことを明らかにした。
BMWは2015年9月にGTEプロクラスへの参戦をアナウンス。その後、参戦マシンが新型8シリーズをベースするM8 GTEになることを発表し、19日には新型マシンのイメージイラストを公開していた。
7月1日にディンゴルフィング工場で組み立てられた車両はカモフラージュされた状態でラウジッツリンクに運ばれ、先週、BMWのDTMドライバーであるマキシム・マルタン、マルティン・トムチェクの2名によって初めてのテストが実施されたという。
3日間にわたって行われたシェイクダウンテストにはBMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトも参加した。
「トラック上のM8 GTEを見て、私は非常に誇りに思うよ」と語るのはマルカルト代表。
「我々のフラッグシップとなる新型GTカー開発のために、関係者全員が数カ月にわたって膨大な仕事をこなしてくれた」
「今回のテストの目的はクルマを知ることで、現時点ではパフォーマンスよりも安全性の確認を重視しているんだ。しかし、M8 GTEから受けた印象はとてもポジティブなものだったよ」
シェイクダウンを担当したトムチェクは「初めてのテストでM8 GTEをドライブすることができ、とても光栄に思っている」とコメント。
「新車のドライブは最高に楽しかったよ! ドライバーにとって簡単にクルマを操れることは重要だが、M8 GTEは最初からその点が優れている。僕らは3日間のあいだにマイレージを稼ぎ、多くのデータを集められた」
「今回のテストはパフォーマンスを追求したものではないが、確実に最初のステップを踏むことができたはずだ」
「僕たちは今後のテストでより集中的に作業を進め、ラウジッツリンクで確立した開発ベースの下、クルマを仕上げていく予定だよ」