トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は7月19日、8月3~5日にポーランド・ジェシェフで行われるERCヨーロッパ・ラリー選手権第5戦にGT86 CS-R3で参戦すると明らかにした。
トヨタ86をベースとしたR3規定マシンであるGT86 CS-R3は、TMGがカスタマー向けに開発を進めてきた1台で、R3カテゴリで高いパフォーマンスを発揮している。
TMGは、このGT86 CS-R3を2017年のERC第5戦として開催されるラリー・ジェシェフに、シリーズで3度チャンピオンに輝いているイタリア人のルカ・ロセッティを起用して参戦。ERC3クラス制覇に挑む。
ロセッティは2017年5月にルーマニアで行われたトランシルバニア・ラリーでもGT86 CS-R3をドライブ。軽量化や新型エキゾーストシステムの採用、トルク特性が見直された改良型エンジンが搭載されるなど、多くのアップデートが行われたマシンでクラス優勝を飾っている。
また、このラリー・ジェシェフにはACIチーム・イタリアもGT86 CS-R3を投入。新進気鋭の若手、ルカ・ボタレッリがステアリングを握る。
TMGでカスタマーモータースポーツプロジェクトを率いるエマヌエーレ・バティスティは「ラリー・ジェシェフに2台のGT86 CS-R3が参戦することを嬉しく思うし、ACIチーム・イタリアが若手育成プログラムに、このGT86 CS-R3を採用したことにも満足している」と語った。
「この育成プログラムで、ACIチーム・イタリアとモータースポート・イタリアが成功を収めることを祈っている」
「今年上半期にトランシルバニア・ラリーでクラス優勝を飾ったことは、改良を施したGT86 CS-R3が引き続き第一線で戦えるということの証しでもある」
また、ERCコーディネーターのジャン‐バプティスト・レイは「トヨタ・モータースポーツGmbHがERCに戻ってくることを嬉しく思う」とコメントしている。
「ERCはハイレベルなコンペティションと豊富なメディア露出を提供でき、マニュファクチャラーにとっては自身の商品とサービスを売り込む絶好の場にもなっている」
「また、ERC3クラスでルカ・ロセッティのような大ベテランを相手に戦いを挑めることは、若手ドライバーたちにとっても自分た ちのポテンシャルを見せつける機会になるはずだよ」