ヨーロピアンF3に参戦するニキータ・マゼピンと、ゲルハルト・ベルガーの甥でDTMに参戦中のルーカス・アウアーが、8月初旬のハンガリーGP後に行われるF1合同テストにおいて、フォース・インディアでスキルを披露するチャンスを得ることになった。
将来有望なふたりの若手はVJM10のステアリングを握り、8月1日と2日の両日にそれぞれ半日ずつ走行テストを担当する予定だ。フォース・インディアF1チーム代表のビジェイ・マリヤは以下のように述べている。
「ブダペストでのテストに、ふたりの才能ある若手を起用できることをうれしく思う。ニキータのことはすでによく知っている。VJM10をドライブさせるのは、彼の育成プログラムにおける次の段階なのだ」
「ルーカスをチームに迎えられるのは喜ばしいことであり、彼の進歩についても緊密に追っていく。ドライバーがF1マシンに初搭乗するのは特別なことなので、彼が我々のマシンの1台で初めての走行を果たすことをうれしく思っている」
マゼピンは昨シーズンにフォース・インディアのテストを行っており、チームとは親交がある。今回のテスト参加が決定したことについて、彼は以下のように語った。
「またフォース・インディアとテストができることを、とても楽しみにしているよ。チームとは1年以上にわたって一緒に仕事をしてきている。再度マシンを走らせるチャンスを得られて、素晴らしい気分だ」
「最後にF1マシンをドライブしたのは2016年だから、2017年の新レギュレーションのマシンと比較するのは面白いだろうね。前回のテストでは多くのことを学んだ。ドライバーとして成長していくうえで、この経験は重要な要素になっている」
「テストに備えるため、シミュレーターでの作業をたくさん行っている。チームが期待することのすべて対して確実に応えられるよう、精一杯の努力をしているよ」
アウアーは、今シーズンはBTWがサポートするメルセデスを駆り、DTMで戦っており、第8戦終了時点でランキング2位につけている。同じくBWTとパートナーシップを結ぶフォース・インディアのピンク色のマシンで、アウアーは初のF1走行の機会を得ることになる。
「とてもエキサイティングなニュースだ。僕の人生で最も素晴らしい瞬間だよ」とアウアーは興奮気味に語り、以下のように続けた。
「初めてF1マシンをドライブするという、僕の子供時代からの夢が叶うんだ。これがF1のトップチームであるフォース・インディアで実現することを、特に誇りに思う」
「実現させるために動いてくれたすべての人たちと、この機会をくれたフォース・インディアに特に感謝しなければ。テストの機会を最大限に生かしつつ、一分一秒を楽しむつもりだよ」