アウディは7月17日に開催したアウディ・サミット内でTCR用マシンであるアウディRS3 LMSの100台目を生産したと発表した。
TCRは世界中で人気を博しているツーリングカテゴリーで、日本でもスーパー耐久シリーズに専用クラスのST-TCRが創設されるなど、活況を呈している。
アウディの最新TCR車両であるRS3 LMSは2016年9月に発表され、12月にデリバリーがスタート。2017年1月のドバイ24時間で実戦デビューを果たした1台だ。今回、発表から1年を待たずして100台という大台を迎えたことになる。
このRS3 LMSは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの3地域で125のレースに出場し、24回の優勝を含む73度の表彰台フィニッシュを達成。日本でも7月15~16日に行われたスーパー耐久第4戦オートポリスでLIQUI MOLY RS3 LMSがクラス2位、BRP Audi Mie RS3 LMSがクラス3位を獲得する走りをみせた。
アウディスポーツのカスタマーレーシング部門を率いるクリス・ラインケは「デビューシーズンにもかかわらず、90台のRS3 LMSを世界中のカスタマーにデリバリーすることができた。そして、すでに100台目までの受注が入っている」と語る。
「ツーリングカーレースのエントリーモデルであるRS3 LMSが、ここまで順調に成長していることを誇りに思うし、我々のモデルレンジのなかでも重要な位置を占めている」
「スペイン・マルトレルの工場で、マシンの製造に携わり、素晴らしい働きをしている全スタッフに心から感謝しているよ」
ラインケは昨年、RS3 LMS供給初年度は60台のデリバリーを想定していると語っていたが、ユーザーから予想を大きく上回る反響を得たこととなる。