映画『明日にかける橋 1989年の想い出』のキャストが発表された。
同作は、『向日葵の丘・1983年夏』『青い青い空』『朝日のあたる家』など、静岡で撮影した作品を発表している太田隆文監督の新作映画。バブル最盛期である1989年の静岡・袋井を舞台にした物語で、撮影は8月11日にクランクインし、8月末まで袋井、磐田、森町などで行なわれる。
主人公は自身の弟が交通事故で死亡した1989年にタイムスリップしたOLのみゆき。弟の死が原因で母が病気を患い、父が酒浸りになって他界したことから、「交通事故を防げば、家族4人は幸せな未来を迎えることができるはず」と考えたみゆきが、当時の恩師たちの力を借りながら弟を助けようとする、というあらすじだ。
みゆき役を演じるのは鈴木杏。母役を田中美里、父役を板尾創路が演じるほか、主人公を励ます謎の老人役に宝田明がキャスティングされている。
■太田隆文監督のコメント
「明日にかける橋」は日本版の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
主人公は不況の現代から1989年にタイムスリップ。そこはバブル最盛期。
日本が経済大国として君臨した時代。不況が続く現代と比較することで、日本人がバブルで得たもの。失ったものが見えてくる。
本当に大切なものは何か? 笑いと、涙と感動のエンタテインメントとして描きたい。