9月7~22日にかけて行われている2017年のシルクウェイラリーに参戦中のセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR Maxi)が第9ステージでクラッシュ。この際にローブが手を負傷したため、大会リタイアを余儀なくされた。
2017年のシルクウェイラリーはロシアの首都モスクワから中国・西安市までの9599kmで争われる1戦。プジョーは2018年のダカールラリーに向けた開発テストの一環として、このシルクウェイラリーに新型3008DKR Maxiを投入している。
休息日を挟み、17日に行われた第9ステージは中国・新疆ウイグル自治区のウルムチからクムルを目指す813.8kmのルート。ローブは総合首位としてステージに挑んだ。
そのローブはスタート地点から82km地点を走行中、乾いた川床を走行中に穴にはまりクラッシュ。マシンのフロント部に激しいダメージを負ってしまう。
ローブとコドライバーのダニエル・エレナは、その場でマシンに応急処置を施して走行を再開。その後も2度に渡りマシンを止めてトラブルに対処したが、最終的に走行続行が困難となり、ステージリタイアを余儀なくされた。
ビバーク地点に戻った3008DKR Maxiはメカニックにより修復可能な状態だったというが、クラッシュの際にローブは手首のほか、左人差し指を捻挫。ステアリングを握り続けることが難しくなった上、医師からリタイアを進められたことを受け、大会棄権を選択した。
ローブは「(クラッシュした箇所に)穴が空いていることに気が付かず、はまってしまい、マシンフロントのパーツをいくつか壊してしまった」とクラッシュを振り返る。
「その後は何度かマシンを止めながら走行を続けようとした。アシスタントトラックの助けも借りながらね。しかし、日没が迫ってきてフィニッシュすることができなかったんだ。長い1日だったよ」
「クラッシュした時、手首を捻ってしまった。チームのメカニックたちはマシンを万全な状態に直せると確約してくれているけど、怪我のせいでステアリングを握り続けることが難しくて、ドライビングを続けられなくなってしまった」
「ただ、プジョー3008DKR Maxiには、いい手応えを感じているし、パフォーマンスもいい。2018年のダカールラリーを戦うのに必要なマシンだと確信しているよ」