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渡辺直美×川原瑛都の親子関係に注目! 『カンナさーん!』初回放送のポイント

2017年07月18日 19:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『あなたのことはそれほど』の最終回放送からおよそ1カ月。ついに7月18日、TBS火曜10時枠の新ドラマ『カンナさーん!』の放送がスタートする。『逃げ恥』の新垣結衣、『カルテット』の松たか子・満島ひかり・高橋一生・松田龍平、『あなそれ』の波瑠。人気実力派の役者が務めてきたメインキャストのバトンを引き継ぐ本作の主人公が、お笑い芸人の渡辺直美であると発表された時には、驚きの声が多く上がった。


参考:『逃げ恥』『カルテット』『あなそれ』……TBS『火曜ドラマ』軒並みヒットの理由


 同ドラマは、深谷かほるの同名コミックを原作に、ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演となる渡辺を迎えて制作。雇われファッションデザイナーとして働く、パワフルで豪快、思い込んだら一直線の女・鈴木カンナが、夫・礼の不倫や理不尽な上司から降ってくる大量の仕事、姑・柳子の来襲、甘えん坊な4歳児の子育てなどの災難に見舞われながらも奮闘する模様を描く。本稿では、試写会で鑑賞した第1話から、注目したいポイントを紹介したい。


■渡辺直美の母親っぷりに注目


 まず注目したいのが、渡辺の母親姿だ。渡辺演じるカンナは、会社でも保育園でも「カンナさーん!」「レオ(鈴木麗音)君ママ!」としょっちゅう呼ばれるほど、どこに行っても一目置かれる存在。元気に明るく振る舞い続け、いつも子どもの笑顔を1番に考えて行動する。そんな“最強の母親像”は、普段のたくさんの人を笑顔にしている渡辺だからこそできるものだろう。


 一方、誰よりも頼り甲斐のありそうな“パワフルなママ”なのだが、彼女にも悩んだり、落ち込んだりする時がある。だが、それを周囲には悟られないように振る舞うことがあり、単純な性格とは言えなそうだ。これまで、TBS10時枠では「多様な生き方を尊重し、正解を提示しない」というコンセプトを掲げ、支持を集めてきた。カンナの単純そうで複雑なキャラクター設定もまた、そのコンセプトを引き継いでいるのかもしれない。


 実際、第1話から彼女にはある試練が課せられるが、それに対する彼女の回答は、見る人によって解釈が分かれるところだろう。浮気した夫、姑、会社の上司や同僚、後輩……あらゆる人物たちに振り回されながらも、奮闘するカンナの姿は、同世代の女性だけではなく、新しいファン層も獲得しそうだ。


■次世代人気子役・川原瑛都の存在感


 本作で、渡辺の“相棒役”とも言うべき人物が、カンナと礼(要潤)の一人息子・麗音を演じる子役の川原瑛都。第1話で見た川原の姿は、トヨタ自動車の「こども店長」役のCM出演で話題となった加藤清史郎をはじめ、鈴木福、寺田心など、数々の人気子役にも匹敵するほどの愛嬌とポテンシャルを感じさせた。


 実は、川原は過去にTBS火曜10時ドラマに出演した経験を持つ。『逃げ恥』の最終回で、日野(藤井隆)の妻役で本物の奥さん(乙葉)が登場するサプライズがあったが、その乙葉に手を握って連れられていた子が川原だ。その他にもNHKの朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロイン・小橋常子(高畑充希)の親友・綾(阿部純子)の息子役も演じている。


 時折、カンナが落ち込むと、麗音はその大きい体をぎゅっと優しく抱きしめる。そのシーンは見ていてとても微笑ましいものだった。本作の舞台会見時には、礼の母親・鈴木柳子を演じる斉藤由貴が、渡辺と川原の関係について、「何より素晴らしいのは本当に2人が仲良くて」と明かしていた。(渡辺直美が要潤を「サイテーな夫」呼ばわり!? 『カンナさーん!』舞台挨拶レポ)ドラマや渡辺の公式Instagramでも、渡辺と川原が撮影の合間に仲睦まじくじゃれ合う動画が投稿されており、大きな注目を集めている。


 また、会見時に渡辺は「(川原は)頭上がらないくらい素晴らしい演技をします」と、その演技力も絶賛している。これまで、恋愛にまつわる物語が多かった同枠だが、本作では、渡辺と川原の姿から、親子のコミュニケーションの温かさが伝わりそうだ。『おかあさんといっしょ』(NHK)でおなじみ、保育園で親子2人が揃って「ブンバボーン」を踊っているシーンもぜひ注目してほしい。


■パワフルな“パパ友”にも注目


 本作の第1話で、ゲストとして登場するのが、麗音が通う保育園のパパ友・輪島役の佐藤隆太。佐藤は、子供思いの良いパパであるが、熱血漢タイプで、『ROOKIES』(TBS )の川藤幸一を彷彿とさせるキャラクターを演じている。渡辺とはドッチボール対決で熱い激闘を繰り広げることになるが、カンナ自身のキャラクターのパワフルさにも、引けを取らない熱血ぶりを発揮している。実際に3人の子供を持つ佐藤だけに、子どもたちとの触れ合いでは自然と優しい表情を見せているので、そこにも注目したい。(大和田茉椰)