2017年4月に自チーム『サラザン・モータースポーツ』を立ち上げたステファン・サラザンが、新たに『サラザン・モータースポーツ・エンデュランス』を創設。耐久レースへの挑戦を開始する。
フォーミュラEにベンチュリーから参戦しているほか、2017年6月の第85回ル・マン24時間耐久レースで7号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブしたサラザン。4月に立ち上げたサラザン・モータースポーツは主にラリーを主戦場としてきた。
そんなサラザンが新たに立ち上げたサラザン・モータースポーツ・エンデュランスは、将来有望なドライバーをプロフェッショナルへと育成するためのプログラム。この活動を通して、世界へ名を馳せるドライバーを育成することが目的という。
「これまで耐久レースで培ってきた経験を最大限に活用できる」とサラザン。
「耐久レースでは、これまでオレカやアストンマーチン、プジョー、そしてトヨタと一流チームとともに活動してきた。この経験を生かすことができるから、このプロジェクトは世界中のドライバーにとって理想的なものになるはずだ」
「こういったステップアップの仕組みは、これまでシングルシーターでは多く見られたものだ。しかし、僕たちはジェントルマンドライバーと将来有望な若手のどちらにも魅力的な耐久レースに焦点を合わせて、新たなキャリアパスを作りたいと思ったんだ」
このプログラムのために、チームはリジェJS P3をオーダー済み。まずは2017年10月29日に開幕するAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズに参戦し、2018年にはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズへステップアップするという。また、将来的にはWECにも参戦する予定だ。
「このプログラムに参加すれば、ドライバーたちはマネジメントサポートを受けられる。もちろんテストやレース中にプロによる指導が行われるよ」
「僕たちはこのプログラムをLMP2クラスやハイブリッド非搭載のLMP1クラスに挑むチームにも提供したい。彼らに人的リソースなどを提供することで、好成績を残すための手助けができるはずだ」
「どんなドライバーやチームと協力するにせよ、我々はプロフェッショナリズムと、決断力、そして高いパフォーマンスを提供することを約束する」