FIA F2第6戦イギリス決勝レース2 ニコラス・ラティフィがF2初優勝 FIA F2第6戦イギリスの決勝レース2が7月16日、シルバーストンで開催された。レース2はリバースグリッドのため、ポールポジションからスタートするのはレース1で8位だったニコラス・ラティフィ(DAMS)、2番手にはジョーダン・キング(MP)がつけた。日本の松下信治(ART)は10番グリッドからのスタートとなった。決勝レース2は21周で行われた。
レースがスタートすると、ラティフィはトップを守るが、キングは4コーナーでオリバー・ローランド(DAMS)と交錯しコースアウトし順位を落とすことに。一方、8番手からスタートしたレース1の優勝者でありポイントランキング首位のシャルル・ルクレール(プレマ)は6番手までポジションアップしている。
トップのラティフィは、好ペースを維持しながら後続を引き離しにかかる。日本の松下はアレキサンダー・アルボン(ART)とチームメイト同士で9位争いへ。
8周目、オープニングラップでキングをコース外に押し出したとしてローランドに5秒追加ペナルティが課された。
20番手からスタートしたニック・デ・ブリース(ラパックス)は1周目にロケットスタートを決め、11位まで順位を上げ、9周目にはアルボンもかわして10位まで追い上げた。
その頃、セルジオ・カナマサス(トライデント)とルクレールが激しい5位争いを繰り広げ、12周目にルクレールがカナマサスをパスすることに成功。その後もルクレールはファステストラップを出しながら上位を狙う。
2位争いをしていたルカ・ギオット(ロシアン・タイム)とローランドに、アルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)とルクレールが追い付き、2位争いは四つ巴となった。
しかし、レース終盤19周目、12位を走行していたラルフ・ボスチャング(カンポス)がバックストレートでアルボンを抜きにかかったところ、コース外に押し出され、バランスを崩しウォールにヒットしたため、セーフティカーが導入。四つ巴の争いは一時中断となった。
残り1周を残してレースが再開され、マルケロフが5コーナーでローランドをパスし3位にポジションアップ。レースはそのままラティフィが先頭でチェッカーを受け、F2初優勝を飾った。
2位にはギオットが続き、4位でフィニッシュしたローランドは5秒追加ペナルティのため、10位となった。その結果、9位でレースを終えていた松下は8位に繰り上がることとなり、1ポイントを獲得している。