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F1第10戦イギリスGP 予選トップ10ドライバーコメント

2017年07月16日 17:22  AUTOSPORT web

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F1イギリスGP予選でポールポジション獲得のハミルトン
2017年F1第10戦イギリスGPで予選トップ10に入ったドライバーが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
 このポールポジションがどれだけ気分のいいものか、うまく説明できないよ。シルバーストンでの5回目のポールはジム・クラークの記録に並ぶもので、僕にとっては驚くべきことだ。伝説的ドライバーの記録に並ぶなんて、夢みたいだ。

 この週末の展開にはとても満足している。FP1から調子が良く、そこから築き上げていったんだ。Q1のコンディションは難しかったけれど、やりがいがあって楽しかった。そこからコースが徐々に乾いていき、限界まで攻めてマシンのパフォーマンスをすべて引き出せるかどうかが鍵になった。


 何もかもが完璧だったし、素晴らしいアタックだったことが自分でもわかったよ。こうでなければならないんだ。これまでのドライビングのなかでも最高の走りができたと感じているから、結果につながることを願っている。ここ最近はひどく接戦になっているので、フェラーリにコンマ7秒もの差をつけられたことはうれしい驚きだよ。

 故意に誰かを妨害するようなことは、絶対にしない。自分がロマン(グロージャン)の邪魔になったとは思わないけど、そうだったなら申し訳ない。
 
 母国でのサポートは素晴らしいもので、今回もここでポールが獲れたことを誇りに思っている。旗がたくさんあるのを見て感動したよ。ドライバーが愛と応援をこれほど受けられる場所は、世界中のどこにもないね。 

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=2位
 予選でのマシンのハンドリングは、今週末のどのタイミングよりも良かったので、本当に満足していた。もちろんいつだってもっと上位で終えたいと思うものだけど、今日の僕らにはこれが精一杯だったね。

 Q1は少し難しいコンディションで、湿った路面をインターミディエイトタイヤで走った。とても滑りやすかったものの、すべての場所が濡れているわけではなく、タイヤの摩耗が非常に早かった。僕らは運良く、正しいタイミングで最後のランができたので、問題はなかったよ。


 その後、路面の状態はどんどん改善していった。最後のアタックは良い感触があったけれど、あちこちがまだ少し濡れていたので、ラインを選ぶのが少々難しかった。だからまずはゆったり走り、その後で攻めることにしたんだ。

 今日マシンから良い感触を得られていたので明日が楽しみだし、レースではさらに改善できることを期待している。僕らは通常、多少日曜日のほうが強さを発揮できるんだ。
  
 今日はポールを取れるだけの速さがなかった。でもこれまでのレースを振り返ると、予選と決勝では状況が変わってくる。何が起こるか見ていくよ。僕には何も失うものはない。チームのためにいいレースをして、ポイント差を縮めることを目指す。   

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=3位
 結果にはかなり満足しているし、パフォーマンスも良かった。メルセデスが週末をとおしてとても速いことを考えると、明日は厳しくなると思う。

 今日、僕らのマシンは驚くほど感触が良かったから、全体的にはハッピーだよ。路面はそれほど濡れておらず、ドライビングは楽しかった。最後のランでは前に何台ものマシンがいたのは問題だったけれど、予選も含めてこの週末はマシンを大きく改善できたと思っている。それが本当に重要なんだ。


 今日はポールポジションは最初から彼(ルイス・ハミルトン)のものだった。最後に出したタイムはすごすぎる……。それまでのタイムになら勝つことができたけど、最終的にギャップが広がってしまった。    
  
 でも僕らは日曜になるといつも近づくことができる。今の段階では期待を抱いているから、(明日勝てると思うかという質問への答えは)もちろんイエスだよ。本当のところは明日になるまで分からないけどね。 

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=4位
 今回の予選は厳しかった。9番手からのスタートは理想的とは言えないが、明日のレースは前のマシンとは異なるタイヤでスタートするので、順位を上げるチャンスが得られるかもしれない。ソフトはレースを走るには良いタイヤになるはずだし、ここからなら何だって可能だ。トラフィックに足止めされないよう気をつけなければいけないけれど、ソフトタイヤでスタートすることが、他のドライバーたちが先にピットに入る間に上位に浮上する機会につながるはずだ。


 マシンバランスは悪くなかったものの、グリップには本当に苦労したよ。最後のアタックではターン3でタイヤがロックして、タイムを少しロスしてしまった。それでも、トップとの差は説明がつかない。ルイス(・ハミルトン)は今日、雨の後の気温が低いコンディションのなかでも僕よりうまくタイヤを温められていたようだ。コースが乾いていって、僕はポールポジションを狙えるほどのグリップを得ることができなかった。
       
 この部分については今夜確認する。僕らは間違いなく強さのあるマシンを手にしているし、週末をとおして競争力を発揮できている。明日は挽回するために、全力で攻めていくよ。

■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5位
 僕にとっては孤独な予選だったし、思っていたとおりの位置で終わった。僕らにはスピードが欠けていて、メルセデスやフェラーリに近づくことができなかったけれど、マシンの感触は良かったから楽しかったよ。5番手は今日の僕らに可能な最高の結果で、僕はそれを達成できたんだ。


 明日は(バルテリ・ボッタスの降格によって)4番手からのスタートになる。それは確かに良いことなんだけど、誰かのペナルティに助けられて、それに頼るのは好きじゃない。自分の力でそのポジションに付けられたらよかった。

 明日の天気が何をもたらすのかに注目していよう。雨が降ってウエットになったほうが、表彰台のチャンスが大きくなると思う。予選の序盤は上位に入れるチャンスがありそうに思えたけど、運悪く路面が乾いてしまった。
     
 夢を見ているのではなく、現実的でありたい。戦いの風向きが変わって、明日は楽しくて良いレースを走り、マシンをちゃんと持ち帰れることを願っているよ。いまは表彰台や優勝の話をしているんじゃない。でも、もし上位のマシンに何かが起きれば、良い結果をかけてチャレンジできるだろう。

■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=6位
 今日の予選はとてもうまくいって、レースをトップチームのすぐ後ろからスタートできる。リズムがつかめていたし、タイミングも良かった。チームは路面のコンディションがちょうどいいときに正しい指示を出してくれて、良い流れだったね。気持ちも落ち着いていてマシンに確信もあったので、良いアタックができた。


 今週末ここに持ち込んだアップデートは、僕らが前進していくうえでの役割をきちんと果たしてくれている。とはいえ、本当に試されるのは明日のレースだ。クリーンなレースをしよう。懸命に攻めるつもりだし、ポイントを持ち帰れたらとてもうれしいよ。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=7位
 とても難しい予選で、特にQ1のウエットコンディションでは正しいタイミングでコース上にいることが重要だった。差が非常に少なくて、前に出られるチャンスがあるとわかっていたから、ひとつ上のポジションで終えられなかったことは残念だ。


 最後のアタックでは最終コーナーで縁石に乗り上げてタイムを失ったから、もう少しうまくやって改善する余地はあった。

 それでも明日は素晴らしい位置からスタートできる。強いマシンを手にしているし、同じような天候になればもっと上でフィニッシュできるチャンスはある。懸命に仕事をして、完璧なレースが走れるよう努力するよ。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=8位
 本当に厳しい予選だったから、8番手で終えることができて満足しているよ。Q1ではかなり遅めにピットに入ってスリックを履いた。リスクを計算の上で、最終コーナーでその決定を下したんだ。タイムを出すのに1周しか使えず、(マーカス・)エリクソンにブロックもされたけれど、タイムを更新することができた。かなり限界だったけれどね。


 Q2ではブレーキから火が出てしまい、2回目の走行では無線を失ってチームと連絡できなくなった。そのため昔のレースみたいにピットボードを見て、ひとりで走らなければならなかった。

 明日は(バルテリ・ボッタスの降格で)7番手になるので、予選セッション中に起きたことを考えると、スタートするには悪くない位置だ。     
         
 コンディションは今日と同じでまったく予想がつかない。雨になったら何が起きてもおかしくないよ。今日の僕らは強さがあったし、明日も同じように走れるだろうという自信がある。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ストフェル・バンドーン 予選=9位
 シルバーストンでQ3に参加できるなんて思っていなかった。でも僕はこの2、3戦、すごくいい仕事をしていたし、アゼルバイジャン、オーストリア、今週末のシルバーストンと、チーム内で明らかな改善が見える。フェルナンド(・アロンソ)と僕のペースはほとんど同じだから、また一歩前進できたことがすごくうれしいよ。


 予選が雨絡みの複雑なコンディションになることをずっと願ってきた。そういうコンディションになった時、僕らはセッションを通してかなり強力だったと思う。路面が乾き始めてからも、あらゆるチャンスを最大限に活用した。     

 今回も中位グループはかなり接戦の状態だ。予選になるとさらに力を引き出してくるチームがいくつかあるけれど、今日は不安定な天候が僕らに味方した。僕はコースに出るたびにいいラップタイムをマークすることができたし、Q3で9位というのは今日可能な最大の結果だったと思う。   

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=10位
 10番手にはまったく満足していないよ。Q3最初の走行では最終コーナーでルイス・ハミルトンに妨害され、コンマ3秒も失うことになった。あれで少なくとも、ひとつはポジションを失ったね。

 2回目の走行はうまくいくと思ったのに、ターン3で突然リヤがロックして、コンマ5秒ロスした。それをその周のうちに取り戻せたから、実際にはもっとパフォーマンスがあったはずなんだ。

 最初のアタックを最終コーナーで台無しにされたことに、大きな不満を感じている。それ以外ではうまくやっていたし、いい仕事ができていた。Q3進出は素晴らしいことだけど、もっとずっとうまくやれたはずだから、少しがっかりしている。


(スチュワードがハミルトンは妨害していないという判断で不問に付したことについて)ひとつのコーナーで0.3秒から0.4秒を失っているのに妨害していないというのは驚きだね。

 これが他のドライバーなら、何か罰が下っただろう。決定に2種類あるように感じる。

 タイトル争いが重要なのは分かっている。でも、僕らはコース上で上位のドライバーに懸命に挑んでいるんだ。そして今日、妨害された。

 次回は妨害されているってことを証明するために、フロントウイングを彼のリヤディフューザーに近づけなきゃならないな。

 予選には明確なルールがある。Q3では10台のマシンが同時に走る。こういう問題があってはいけないんだ。