マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、パワーユニットのエレメント交換により最後尾スタートにはなるが、予選Q1のように不安定な天候になれば、入賞するチャンスはあると語った。
アロンソはパワーユニットの5エレメントを交換し、30グリッド降格が決まっていたものの、予選を諦めることをせず、コンディションがウエットからドライへと変化しつつあるQ1で、残り時間わずかなところでスーパーソフトタイヤでコースインするという賭けに出た。アウトラップでプッシュしてぎりぎりでアタックラップに入ることに成功、1周のみのアタックをうまく決めて、全体の最速タイムを記録し、ファンを沸かせた。
Q1、Q2含む予選セッションでマクラーレンがトップに立ったのは、2013年インドGPでジェンソン・バトンがQ1で最速タイムを記録した時以来のことだった。
アロンソはQ2ではトラフィックの影響を受けて13位で敗退。ペナルティにより最後尾20番グリッドからスタートする予定となっている。
困難なレースになると認めるアロンソだが、ポジティブな姿勢を見せている。
「Q3に進まなかったことで、決勝ではスタートタイヤを選ぶことができる。ペナルティによってグリッド最後尾になるから、Q2で使ったタイヤでスタートするというのは望ましくない。そういう意味で、13位という結果にはまずまず満足している」とアロンソ。
「これから明日のことを考えなければならない。今日、不安定なコンディションでは競争力が高いということを証明した。だからレースがウエットとドライの間で変化する、混乱したコンディションになれば、僕らにとってはそれが有利に働くだろう。天候が今日と同じになるといいんだけどね」
「こういう不安定な天候だと速く走れると分かった」とアロンソはFormula1.comのインタビューで語っている。
「僕らは人より多めにリスクを冒すことができる。スタートの時点ではポイント圏内にいないわけだからね。複雑なコンディションになれば、ポイント獲得も間違いなく可能だ。完全にドライのレースになれば、高速コーナーで前のマシンに近づいてもストレートでスピードが不足するから難しいけれど」
しかし入賞するには大混乱のレース展開になることが必要だとアロンソは認めている。
「決勝でもベストを尽くしていく。ただ、不安定なコンディションが必要だ」とアロンソはCrash.netに対して認めた。
「ライバルたちが25回ぐらいピットストップしてタイヤ交換してくれないと。それで僕が23回で済めば、かなり順位を上げられるよね!」