トロントで開催されているインディカー・シリーズ第12戦。15日に行われた予選は、シモン・パジェノーが今シーズン初のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)はQ2で敗退し、10番手となった。
午前中に行われたプラクティスではペンスキー勢が席巻。パジェノーが前日に続きトップタイムを更新し、エリオ・カストロネベス、ウィル・パワー、ジョセフ・ニューガーデンとトップ4を独占した。
予選ではペンスキーの勢いを止めるべくホンダ勢が果敢に挑んでいく。ふたつのグループに分かれて走行が行われるQ1。グループ1では、パワーがトップ通過。グラハム・レイホール(RLLR)、佐藤琢磨が続いた。
グループ2ではパジェノーがトップ通過を果たすも、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がニューガーデンを交わし2番手をマーク。
12台で争われるQ2でもパジェノーの勢いは止まらず59秒2922を記録しトップでポールを争うファストシックスに進出。2番手にはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が入り、パワー、カストロネベスが続く。
ジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、レイホールがニューガーデンを交わしペンスキー勢の一角を崩すことに成功。日本期待の佐藤琢磨はQ2で振るわず10番手に。
ファストシックスでもパジェノーはライバルを寄せ付けずポールへと躍進。レイアウト変更してからの予選レコードとなる58秒9124を記録し、昨年の最終戦ソノマ以来となる今季初のポールポジションを獲得した。
2番手にはレイホールが入りペンスキー勢の上位独占を阻んだ。
「本当にいいラップで、今までの中でも最高のひとつだよ。これ以上のポジションはないけど、予選全体で細部に注意してドライブしていた。僕のチームメイトたちも素晴らしいし、一緒に働いていい雰囲気だね。プラクティスではどのようにコーナーで管理するか話し合い、お互いに改善していったんだ」とパジェノーはコメント。
Q1ではグループ1の3番手で通過するも予選10番手に終わった琢磨は、「予選結果は残念ですね。Q1では、いいクルマを持ちいい走りを見せることができていました。Q2に入って、レッドフラッグが出るまではかなりポジティブだったんですが、セッションの最後にはトラフィックにつかまってしまいました」
「残念ですけど、明日のレースに集中します。サバイバルレースになるだろうし、いいクルマでいいレースをしたいですね」と予選を振り返った。