WTCC世界ツーリングカー選手権は7月15日、第6戦アルゼンチンの公式予選が行われ、ニッキー・キャッツバーグ(ボルボS60 WTCC)がメインレースのポールポジションを獲得した。
予選セッション前のフリープラクティス1、2でトップタイムをマークする好走をみせたキャッツバーグは、予選Q1~Q2でもトップを奪って予選Q3に駒を進めた。
そのQ3にはキャッツバーグのほか、ノルベルト・ミケリス、ティアゴ・モンテイロのホンダ・シビックWTCC勢、エステバン・グエリエリ(シボレーRMLクルーズTC1)、テッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)が進出している。
このセッションでは、チェッカー直前までミケリスがトップを維持。このままポール獲得かと思われた。
しかし、キャッツバーグは最終コーナー立ち上がりでマシンをスライドさせ、ランオフにはみ出しながら渾身のアタック。ミケリスを0.184秒差で上回って自身2度目のWTCCポールポジションを手中に収めた。
「あれは最高のアタックだった」とキャッツバーグ。
「今日はフリープラクティスから順調で、その時から速さがあることには気づいていた。(予選にむけて)マシンにいくつか調整を加えたら、それがうまく作用したよ」
「ただ、それでも予選は簡単な戦いではなかったね。アタックラップは全力を振り絞った1周だった。最終コーナーでは芝生にマシンを落としながらの走りで、あのプッシュのおかげでポールポジションを手にできたと思う」
予選2番手にはミケリス、予選3番手にはモンテイロとホンダ勢が続いている。
予選後のMAC3は、ビョーク、キャッツバーグ、ネストール・ジロラミの3名で挑んだボルボ勢に軍配。チャンピオンシップに12ポイントを加算した。
リバースグリッドとなるオープニングレースのポールポジションは予選Q2で10番手だったヤン・アーチャー(ラーダ・ベスタWTCC)が獲得。フロントロウにはQ2で9番手を獲得した道上龍(ホンダ・シビックWTCC)が手にしている。