2017年F1イギリスGPの土曜予選で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは13位、ストフェル・バンドーンは9位だった。
バンドーンは初めて予選でアロンソを破り、自己最高位を獲得。また、バルテリ・ボッタスのグリッド降格ペナルティによってひとつ上の8番グリッドからスタートすることになる。
アロンソはパワーユニットのエレメント交換により30グリッド降格が決まっていたものの、予選を諦めることなく、コンディションがウエットからドライへと変化しつつあるQ1で、残り時間わずかなところでスーパーソフトタイヤでコースインするという賭けに出る。アウトラップでプッシュしてぎりぎりでアタックラップに入ることに成功、1周のみのアタックをうまく決めて、全体の最速タイムを記録し、ファンを沸かせた。Q1、Q2含む予選セッションでマクラーレンがトップに立ったのは、2013年インドGPでジェンソン・バトンがQ1で最速タイムを記録した時以来のことだった。
アロンソはQ2ではトラフィックの影響を受けて13位で敗退。決勝はペナルティにより最後尾20番グリッドからスタートする予定。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
ストフェルは週末を通して非常に速かった。今日、彼がすべてをうまくやって好結果を出したことをとてもうれしく思う。
Q1ではインターでとてもいいラップを走り、濡れて滑りやすい路面でフェラーリ勢の間に割って入る8番手タイムをマークした。Q2では路面が乾き、スリックに履き替えてからも彼は好調さを保ち、見事にQ3に進出した。バルテリが5グリッド降格のペナルティを受けるため、明日の決勝をストフェルは8番グリッドからスタートする。よくやった、ストフ!
フェルナンドはQ1でスリックタイヤを履いてとてつもないラップを走り、他に1.3秒もの差をつけて最速の座についた。残り時間が少なく、最後のアタックラップに入れるかどうか心配したが、ぎりぎりでラインを越えることができ、彼は完璧なラップを走ってチャンスをものにした。うれしい光景だったし、ファンの歓声が聞こえてきたのにも感激した。イギリスのファンは本当に熱心に応援してくれる。
その後、フェルナンドはQ3には参加できなかったが、30グリッド降格のペナルティを受けることを考えれば、大きな問題ではない。
明日、我々のドライバーたちの走りを見るのが楽しみだ。雨が降ろうと晴れようと、ふたりは全力を尽くすだろう。フェルナンドは序盤から順位を上げていくだろうし、ストフェルは今季初ポイントを獲得するために戦っていく。ふたりの幸運を祈ろう!