2017年F1イギリスGPの土曜予選で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは13位、ストフェル・バンドーンは9位だった。
バンドーンは初めて予選でアロンソを破り、自己最高位を獲得。また、バルテリ・ボッタスのグリッド降格ペナルティによってひとつ上の8番グリッドからスタートすることになる。
アロンソはパワーユニットのエレメント交換により30グリッド降格が決まっていたものの、予選を諦めることなく、コンディションがウエットからドライへと変化しつつあるQ1で、残り時間わずかなところでスーパーソフトタイヤでコースインするという賭けに出る。アウトラップでプッシュしてぎりぎりでアタックラップに入ることに成功、1周のみのアタックをうまく決めて、全体の最速タイムを記録し、ファンを沸かせた。アロンソはQ2ではトラフィックの影響を受けて13位で敗退。決勝はペナルティにより最後尾20番グリッドからスタートする予定。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダF1プロジェクト総責任者 長谷川祐介
今日は雨絡みの不安定なコンディションでトリッキーな予選になりました。それでもその難しい状況のなか、ドライバーふたりとチームは素晴らしい仕事をしたと思います。
ストフェルはセッティングにいいバランスを見つけ、週末を通して好調さを保っています。モナコに続いて2回目のQ3進出を果たし、非常に印象的なパフォーマンスを見せてくれました。
フェルナンドはひどいトラフィックに遭ったためにQ3に進めませんでしたが、雨のQ1で勇敢に攻めた、その素晴らしいパフォーマンスはうれしい驚きでした。それは私たちだけでなく、寒さに震えながら見てくれていたグランドスタンドのファンの皆さんにとってもそうだったと思います。
パワーサーキットとして知られるシルバーストンで優れたパフォーマンスを見せることができたことは、進歩を果たしているという自信につながります。トップグループからはまだ遅れていますが、チーム全体として前進しているのは間違いありません。
明日、ストフェルは8番グリッドから、フェルナンドは最後尾からレースをスタートします。英国の天候は不安定なので、チームにとってのホームグランプリで、ふたりがポイントを獲得するチャンスはあると私は考えています。