7月15日現地時間13時、イギリスGP予選が行なわれた。午前中のFP3では雨が降ってくる場面もあったが、それ以降は雨もなく路面はドライコンディションが続いていた。
しかし依然として空は分厚い雲に覆われ、予選開始10分前になって再び小雨が落ちてくるという極めて難しいコンディションでの予選となった。気温は17度、路面温度は21度とやはり低い。
バルテリ・ボッタスとダニエル・リカルドは前戦オーストリアGPで使用したギヤボックスにダメージが見つかり、6戦継続前に交換となったためともに5グリッド降格ペナルティが決定している中で予選に臨む。
Q1は微妙な路面に対しレッドブル勢、マクラーレン勢などがインターミディエイトでコースインする一方でメルセデスAMG勢やフェラーリ勢などはスーパーソフトでコースイン。
しかし雨はやや強まり、インターミディエイトが正解だった。各車ともピットに戻りインターミディエイトに交換してアタックに出て行く。
リカルドはトップタイムを記録した矢先にウェリントンストレートでパワーユニットにトラブルが発生してスローダウンしウッドコートにマシンを止めた。
これでセッションは赤旗中断となる。この時点で2位はヒュルケンベルグで0.061秒差、3位はハミルトンで0.164秒差、4位フェルスタッペンは0.200秒差、5位ベッテル以下は1秒以上の差が開いている。
セッションは残り10分7秒で再開となるが、雨はあと数分でやむ予報。多くのマシンが再びインターミディエイトでコースに向かう。
ヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、そして15位のアロンソは30グリッド降格が決まっているだけにピットガレージで待機していたが、フェルスタッペンとアロンソは残り5分の段階でコースへと戻り、ヒュルケンベルグも1周だけアタックに向かった。雨はすでにやみ、路面は少しずつ乾いていく。
残り2分でアロンソとオコンがピットインしてスーパーソフトに履き替えコースへ。アロンソは全開のアウトラップでチェッカードフラッグ寸前でアタックに入ることに成功し、1分37秒598でフェルスタッペンに1.314秒差のトップタイムを記録してみせた。
結局リカルドは最下位でQ1敗退。その他ザウバー勢とマグヌッセン、ストロールがQ2に進むことができなかった。
Q2は各車がスーパーソフトでコースインし、5グリッド降格のボッタスだけが決勝のスタートタイヤを意識してソフトタイヤでアタックを開始した。
最初のアタックでトップに立ったのはハミルトンだったが、2回目のアタックでフェラーリ勢が逆転しベッテルが1分28秒978の最速タイムを記録。
ハミルトンは2回目のアタックで前セクター最速の1分27秒893でトップに立ち、ボッタスも0.893秒差の2位に続く。フェラーリ勢を挟んでヒュルケンベルグ、フェルスタッペン、フォースインディア勢、グロージャンと続いてストフェル・バンド―ンが10番手タイムでモナコ以来2度目のQ3進出を果たした。
Q3も全車がスーパーソフトでアタックし、1回目のランではハミルトンがベッテルに0.199秒差を付けてトップに立った。0.349秒差でボッタス3位、0.391秒差でライコネンが4位。グロージャンはターン6~7でハミルトンに前を塞がれて0.3秒をロスして9位に沈んだ。
Q3最後のアタックでハミルトンは1分26秒600というコースレコードを2.6秒上回るタイムでポールポジションを獲得。
アウトラップでトラフィックの中に飛び込んでしまったベッテルはセクター2でロスして3位に終わり、2位には0.547秒差でライコネンが入った。
4位ボッタス、5位フェルスタッペン、6位にヒュルケンベルグ。そしてフォースインディア勢が続き、バンドーンは9位で自身予選最高位を獲得してみせた。