午後になってわずかに気温は上がったものの、FP2の始まる午後1時でも気温は16℃、路面温度も30℃にとどまっている。シルバーストン名物の強風がメインストレートでは背後から吹いており、体感温度はさらに低い。
バルテリ・ボッタスの好調が止まらない。開始後26分にルイス・ハミルトンがスーパーソフトで最速タイムを叩き出すと、その数分後にコンマ047秒上回る1分28秒496を記録。アタックを続けたハミルトンは高速ベケッツで縁石を激しくヒットし、タイム更新はならなかった。
3、4番手にはキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルが続くが、メルセデス勢とのコンマ3~4差がなかなか縮まらない。そこからさらにコンマ2~6秒遅れで、マックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドのレッドブル勢。
FP1で17番手に留まったニコ・ヒュルケンベルグが、一気に7番手。しかしジョリオン・パーマーはスーパーソフトでアタック中にターン7で派手にスピンを喫し、18番手から順位を上げられなかった。
マシンバランスが決まらないと、ベケッツ攻略は難しい。カルロス・サインツJr.、ストフェル・バンドーン、マックス・フェルスタッペンらが飛び出し、中でもサインツは車体下部にダメージを負い、30分近くガレージにこもることに。
さらに終了20分前には、ライコネンも後ろ向きのままアウト側の草地まで飛び出し、辛くもウォール寸前で止まった。
セッション後半は多くのドライバーがソフトでのロングラン周回を重ねる中、ボッタスのみがミディアムを選択。それでもスーパーソフトの3番手ライコネンからコンマ数秒落ちに留めていた。
終了10分前、ターン16でフェリペ・マッサとフェルスタッペンが絡みかける事故が発生。アウト側に走行ラインを外していたマッサが、ターンインでフェルスタッペンに被せてきた形で、セッション後の協議となった。
トップ3チームの6台に続いたのは、ヒュルケンベルグ、マッサ、アロンソ、エステバン・オコン。FP1でアロンソに続いてトップ10に入ったストフェル・バンドーンは、アロンソからコンマ5秒落ちの16番手だった。
とはいえ7番手ヒュルケンベルグから18番手パーマーまでが1秒以内にひしめいており、明日の予選は特に中団勢の激烈な戦いが展開されそうだ。