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手塚治虫×冨田勲×初音ミクが“時空を超えて”コラボ ジャケ写には手塚治虫タッチの初音ミクも

2017年07月14日 20:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 手塚治虫×冨田勲×初音ミクのコラボレーションCD『初音ミク Sings “手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で”』が、9月6日にリリースされる。


参考:


 同作は、昨年逝去した作曲家・冨田勲が手塚治虫のアニメのために作った楽曲を、バーチャル・シンガーの初音ミクが歌うコラボレーションアルバム。手塚治虫の生誕90周年にあたる本年が、冨田勲の生誕85周年、初音ミクの歌声合成ソフトウェア発売から10周年でもあることから企画された。


 『リボンの騎士』や『ジャングル大帝』『どろろ』など、1960~70年代に放映されたアニメの音楽群が、生楽器のバック演奏、初音ミクや重音テトといったバーチャル・シンガーの歌声、実在する歌手とのデュエットなどを織り交ぜながら展開される。


 本企画には、手塚プロダクションならびに初音ミクを生み出したクリプトン・フューチャー・メディアが全面協力。クリプトンは「サウンド解析+倍音構造を再現するテクノロジーと、声優陣の声の表現&ディレクションを組み合わせて、初音ミクらバーチャル・シンガーを、より滑らかかつ表情豊かに喋り歌わせる実験的な試み」と解説している。


 また、同作では、初音ミクがナビゲーターとしても登場し、曲紹介やゲストを招いたトークを展開。初音ミクが全編に渡って語り手として演技をし、それが音源化されるのは史上初の試みとなる。


 トーク部分を含めた全体のストーリー構成は、ミステリー作家の辻真先が担当。手塚と冨田の両者と交流のあった辻真先が、当時のエピソードなどを織り交ぜながら、ふたりの功績を振り返る。サウンドプロデュースは、手塚のアニメ映画『ユニコ』の音楽を手がけたピアニスト・佐藤允彦が務め、楽曲のバックトラックやトーク部分の音楽を手掛ける。


 あわせて公開されたアルバムジャケットは、手塚プロダクションとクリプトン社が描き下ろしたもの。手塚治虫タッチの初音ミクを中心に、『リボンの騎士』の主人公・サファイアや『ジャングル大帝』のキャラクター・パンジャ、さらに初音ミクや重音テトが描かれている。


 なお、手塚×冨田×ミクのコラボは、7月1日~10月23日まで兵庫県宝塚市の宝塚市立手塚治虫記念館で開催中の『初音ミク×手塚治虫展―冨田勲が繋ぐ世界―』でも観ることができる。(リアルサウンド編集部)