モンスターエナジーNASCARカップで4台のトヨタ・カムリを走らせるジョー・ギブス・レーシングは7月12日、2018年はカーナンバー20のカムリにエリック・ジョーンズを迎えると発表した。
1991年に創設され、これまで4度カップシリーズでチャンピオンを獲得しているジョー・ギブス・レーシング。2017年はカイル・ブッシュ、デニー・ハムリン、マット・ケンゼス、ダニエル・スアレツの4名を起用してシリーズに挑んでいる。
このうち、今年カーナンバー20をドライブするケンゼスはNASCAR第18戦ケンタッキーの金曜記者会見で「2018年のシートは決まっておらず、NASCARに継続参戦する場合もチームを離れる」と語っており、今回の発表でチーム離脱が確定した格好だ。
チームオーナーであるジョー・ギブスは「過去5年間、マット(・ケンゼス)はサーキット内外で素晴らしい働きをしてくれた」と感謝を述べている。
「彼は素晴らしいチームメイトだったし、我々のスポンサーにとっても理想的なアンバサダーだった。今も彼との契約を尊重しているし、カーナンバー20をプレーオフに送り込めるよう、シーズン残りのレースも全力を尽くす」
ケンゼスに代わりチーム入りを果たすジョーンズは、1996年生まれの21歳。2015年にカイル・ブッシュの代役としてカップシリーズデビューを果たした。
2017年からはトヨタ陣営のファーニチャー・ロー・レーシングからカップシリーズフル参戦。これまでの戦績は21戦中トップ5フィニッシュが1回、トップ10フィニッシュが10回となっている。
「2018年に、エリック(・ジョーンズ)をフルタイムドライバーとして迎えられることに興奮している」とギブス。
「実はこの数週間の間で、2018年にカーナンバー77をエリックに与えることが難しくなってきたんだ。ただ、我々トヨタ陣営として彼を手放す気はなかった。だから、カーナンバー20のドライバーを交代させる決断を下したんだ」
「すでにエリックはNASCARでハイレベルな戦いを演じる才能をみせているし、我々のパートナーにとっても理想的な人物だ」
「2018年が彼の輝かしいレースキャリアの始まりになると信じている」
新たにチームに加わるジョーンズも「ジョー・ギブス・レーシングとともにカップシリーズにフル参戦できるなんて、最高の気分だ」と語った。
「今年、僕を起用してくれたファーニチャー・ロー・レーシングにも感謝している。毎レース、素晴らしいチームスタッフのもとで多くのことを学んでいるからね」
「2018年の活動プランが明かされたけど、まずは2017年シーズン残りのレースに集中して改善に取り組み、最終戦までに勝利をもたらしたい」
なお、ジョー・ギブス・レーシングを離脱するケンゼスの去就については明らかにされていないものの、シボレー陣営のヘンドリック・モータースポーツに加入すると噂されている。