ふらっと立ち寄ったコンビニでも、金額を計算してから会計をするという人もいるだろう。はてな匿名ダイアリーに7月11日、「1円のお釣りを受け取るのが恥ずかしい」という内容の記事が投稿された。
「元店員だけど気にしたことない」「レジ横の募金箱に入れればいいだけ」
特に困るのは支払額が999円のときだという。1000円札を渡すと「1円を受け取るまでの間がどうにもならないほど気まずい」といい、かといって1円玉を9枚出すと「こちらが小銭を減らしたいがために相手に9枚分数えさせる負担を押し付けるようなもの」だと感じてしまうようだ。
「ポイントカードでせこせこと1円単位のポイントを貯めるくらいだからお金は大事だ。でも、レジの相手に、たった1円を受け取るためにそれまで待っているのかと思われるのがとても嫌だ」
その事態を防ぐため投稿者はできるだけ事前に会計を計算し、必要のないものを買うこともある。しかし、このような生活に疲れたといい、「こんな息苦しい世界でみんなどうやって生きてるの?」と問いかけている。
確かに、買い物をするたびに1円玉をどうするか、などといちいち考えるのは面倒くさい。たかが1円といえども積もり積もれば大金になる、というのもわからなくもないが、特段生活に困っているということもない限り、そこまで気にしたくない、という気持ちも理解できる。
しかし、この投稿に対し、はてなブックマークのコメント欄では「考え過ぎ」という声が相次いだ。
「躊躇なく1009円出すけどなあ。店は小銭を確保したい、客は財布を軽くしたい。win-winじゃん」
「元コンビニ店員ですが1円を渡すことを特に気にしたことがありませんでした…。(略)そんなに気にしなくても大丈夫ですよ」
など支払う側はもちろん、店員側も「気にしない」という声が多くあがっている。また1円を受け取ることが嫌というのは自意識過剰なのでは、という指摘も出ており、
「少額のお釣りにこだわってるケチ、と思われるのがイヤなんでしょ。だったら、そんなん、もらったお釣りをレジ脇の募金箱に入れればいいんとちゃう?」
という意見も寄せられていた。ネット上を見ると、お釣りの1円や5円玉は不要なので募金箱に入れている、という人は実際にいるようだ。世の中のためにもなるので色々と合理的な解決方法と言える。
「ポイント稼ぎたいくせに電子マネー使わないとか舐めてるの?」
また、電子マネーなどを使用すれば解消されるという声も多く寄せられている。最近ではセブンイレブンを始め、多くのコンビニチェーンで「スイカ」などを始めとした交通系電子マネーを使うことができるようになっている。
また、日本銀行決済機構局が6月末に発表した決済動向によると、電子マネー決済は年々増加しており、2016年の決済金額は前年より10.8%増の5兆1436億円となっている。これほど普及しているにも関わらず使用しないことについては、
「ポイント稼ぎたいくせにクレカ電子マネー使わないとか舐めてんの?やる気あんの?」
という声もあった。
しかし中には「1円を受け取ることが恥ずかしい」について、「こんなことを気にする人もいるのだな…大変そうだ」と投稿者を心配する人もいた。
「思考は何であれ、生きづらさを感じているなら、カウンセリングを受けることをおすすめするよ。(略)その方がたぶん、幸せになる」
また「ぴったりの支払いでも、レシートをもらうために待つでしょ?」という通り、お釣りをもらうために待っているのではない、と考え方を変えるのも有効かもしれない。投稿者が平穏な気持ちで1円を受け取れる日が来ることを祈るばかりだ。